情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

小泉による一方的会見回数削減について~毎日がメディア欄で特集

2006-07-25 07:36:09 | メディア(知るための手段のあり方)
毎日新聞が7月24日朝刊メディア欄で,小泉首相の記者会見の一方的削減通告を取り上げて批判している。この一方的削減は,【岡田秀一首相秘書官は3日、原則1日2回行ってきた小泉純一郎首相と記者団との「やり取り」を、1日1回に変更すると内閣記者会に通告した。やり取りの回数は政権発足当初、首相官邸と記者会とで合意した事項。記者会は「合意に反する」と抗議したが、首相側は一方的に実施に移した。】というもの(毎日7月4日朝刊←クリック)

この会見は,従前,記者の質問は【小泉政権以前は首相が徒歩で移動するたびに行っていた。しかし、小泉首相は1日2回立ち止まって取材を受けたいと内閣記者会に提案。現在まで継続してきた。】というもの。2回のうち,1回はカメラが入るため,小泉首相は,これを利用して,ワンフレーズ政治を行ってきた。

小泉にとって政権維持の必要がなくなったため,メディアとの関係についても気を遣う意欲がなくなったのだろう。ただし,【首相秘書官の一人は同日夜、この対応について「小泉純一郎首相の意向を受けたわけではない」と語り、あくまでも秘書官サイドの判断であることを強調した。】というあたり,せこい…。

メディア欄の特集では,知る権利を侵害するものという批判が浴びせられている。確かに,【やり取りの回数を減らす理由について、首相側は「1回の質問数が多すぎる」などと説明した。】というが,質問数が多いなら,本来,やりとりの回数を減らすのではなく増やすべきだし,時間がかかりすぎるというのならば国政に関係のない質問を行わないなどの取り決めを行うという方法もある。

小泉のメディア戦略,市民を小馬鹿にした態度が,政権末期のメディア軽視の姿勢から透けて見える…。

メディア側は,「1回にするなら,その1回を拒否して一切報道しない」という姿勢くらい見せるくらいのガッツで対処して欲しい。





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