tokyo_mirage

東京在住・在勤、40代、男。
孤独に慣れ、馴れ、熟れながらも、まあまあ人生を楽しむの記。

さよなら財布

2014-06-14 14:17:49 | 今日の出来事
15,6年使ってきた財布をついに買い替えた。
深いグリーンとアクセントのブラウンの帯のデザインが気に入って買った。
そのブランドにこだわりは全くないが、ラコステ。
買ったのは池袋の東武百貨店で、当時まったく縁のなかったこの町に、僕はなぜか自転車で訪れたのだった。
財布を買うことを目的にしていたわけではなく、まったくの一目惚れ。
パスケースとキーケースも同じデザインのもので買った。
パスケースはプラスチックのカバー部分が割れて欠けてしまったので結構前に引退させた(でもまだ捨てずに保管してある)。
キーケースはまだ現役だが、家のカギはキーホルダー付きのを別に使っており、キーケースを持ち歩くことはあまりない。
今から9,10年前、僕はこの財布を手にしながら、「財布ってどれくらい使ったら買い替える?」と同僚と会話をしたのを覚えている。
もしかしたら、その頃からすでにくたびれ始めていたのかも知れない。
今はすっかり革の折り畳み部分が縒れ、ステッチも綻んでしまった。
それでも、ホールドされるべきところはきちんと保たれている。作りの質の高さには感謝したい。
見た目には、「使い込み感」の域を超え、「ボロボロ」と言えるだろう。
でも僕は、ピカピカな輝きより、愛着の気持ちの方を大事にする。
この財布をカバンの中に入れておいて、手探りで取り出そうと思った時に、指先が触れただけでそれとすぐわかる、その「慣れ親しみ」を。
新しい財布に入れ替えようと、中に入っていたものを全部取り出したら、びっくりするくらいペチャンコになった。
買った当時には、手に反発してくるような豊かな膨らみがあったものだったが。
今までどうもありがとう。

ブログランキング・にほんブログ村へ にほんブログ村 ライフスタイルブログへ にほんブログ村 ライフスタイルブログ 一人暮らしへ にほんブログ村 ライフスタイルブログ 30代の生き方へ にほんブログ村 ライフスタイルブログ おひとりさまへ

音楽が一番美しく聴こえる時

2014-06-14 13:19:52 | 今日の出来事
気持ちが相当不安定だ。

この一件がカギになっているのは間違いないが、それ以前から、こんな饒舌な記事を書いたりしていたのも、
不安と高揚感がない交ぜになった不安定な心理状態を表わしていると思う。
原因はただひとつで、僕は恋をしていたからだ。

強烈な無力感と、強烈な全能感が交互に出現する。

ただ、「(躁)うつ病」のような類ではないことは自分でもわかる。これは病ではない。
病とは「異常」のことだ。
ここ何日か、僕の視野は広がっているし、自分の内面を推し量ろうとする感覚が深まっているのもわかる。
自分の一つ一つの振る舞いに落ち着きが顕れているのも、冷静な頭で感じ取れる。

決して内に、陰に、籠ってはいない。

ある日の帰宅時には、地下鉄のホームからエスカレーターを上がった数歩先のところで、
白い杖をついた老年女性がこちらに向かってくるのに出くわし、
(つまりエスカレーターを逆走方向に下りようとするかのように歩いてきたわけだ)
とっさにその人の腕に軽く触れて歩みを止まらせ、
――どちらに行かれます?
――××に出られる出口を探しているんです。
――××ですか…あ、あそこに駅員さんがいますので行ってみましょう。
と彼女の腕を軽く取って駅員のもとへ誘導し、××の出口へご案内していただけますか、と引き渡した。
この間、せいぜい20秒。
迷わず、力まずにそのような行動を取れた自分に安堵した。
大丈夫だ、俺はまだこの世界と調和できている、と思えた。

そんな今の心境に、音楽が効く。

ここ何日か、近年になく音楽を聴いている。

傷心を癒すためのセンチメンタルな聴き方でもなければ、
奮起を促すためのエネルギッシュな聴き方でもない。

何も企まず、何も見返りを求めず、ただ静かに音楽と寄り添っている。そういう実感がある。

昨晩は中途半端に酒を飲んだこともあり、
(これももちろん「憂さ晴らし」のためではない。ただ喉が渇いていたのだ)
深夜ずっと眠れなかった。音楽を聴いていた。
明日(つまり今日)は朝から山登りに行こうとも思っていたし、
もうやめて眠りにつこう、と何度か思ったが、
結局、空が白み始める午前4時ころまで、断続的に音楽を聴き続けた。

聴き続けていつまでも飽きることがなかった。

息が詰まるほど苦しいが、同時に、甘美だ、とも思った。

今は人生における特筆すべき一瞬なのかも知れない、と思った。

ブログランキング・にほんブログ村へ にほんブログ村 ライフスタイルブログへ にほんブログ村 ライフスタイルブログ 一人暮らしへ にほんブログ村 ライフスタイルブログ 30代の生き方へ にほんブログ村 ライフスタイルブログ おひとりさまへ

雑感0612

2014-06-12 17:27:53 | 雑感
出先から戻ってきた時など暑いので、会社のデスクで卓上の扇風機を使い始めた。
扇風機というものは癖になる。
風を浴び続け、周囲の空気が動いているのが当たり前の状態になると、
扇風機のスイッチを切って風が止み、空気が止まっている時の居心地がなんだか悪く感じるのだ。
目(ドライアイ)にもよくないだろうから、あまり安易に使わないほうがいいかも知れない。

       ◇

外で昼飯を食べた。食欲がないのでお茶漬けだ。721円。
財布を覗くと、「100円玉×5枚、50円玉×4枚、10円玉×2枚、1円玉×1枚」全12枚
という金額ぴったりの組み合わせがあり、
それを全部レジのトレイに出したら財布の中から鬱陶しい小銭が一気に消えたので、
爽快な気持ちになって会計を待った。
ところがレジ係は、「1円は切り捨てなのでお返しします」と1円玉を差し出してくる。
メニューには「721円」と書いてある。
1円はいらないというのなら、メニューも最初から「720円」にしとけばいいのに、と思う。
おそらくはこういうことなのだろう。
4月の消費増税時に値上げを実施したが、値上げ分を全額きっちり代金に転嫁したわけではなく、
「少しは出精値引きしています」というパフォーマンス。
しかしさあ、たかだか1円で恩を着せられてもな…なんとも世知辛い話だ。

       ◇

8月11日の「山の日」は、お盆休みと“擬態”の関係に陥りそうなグレーな祝日だ。
本当に祝日が必要なのは、一年間で唯一祝日も長期休暇もない6月だ。雨も多いしさ。

ブログランキング・にほんブログ村へ にほんブログ村 ライフスタイルブログへ にほんブログ村 ライフスタイルブログ 一人暮らしへ にほんブログ村 ライフスタイルブログ 30代の生き方へ にほんブログ村 ライフスタイルブログ おひとりさまへ

レーシック手術を受けようと思ったが、やめた。

2014-06-12 15:55:52 | 今日の出来事
レーシック手術を受けようと思ったが、やめた。

最近、レーシックの体験者となぜか立て続けに出会った。
その誰からも、「視力が良くなって人生が変わりましたよ!」などと
溢れんばかりの喜びの声を聞くにつけ、
これはもしかして、自分の身にもレーシックの「流れ」ができているのだろうか?
今が「タイミング」なのかも知れない…などと思ったのだ。

早速、業界最大手の眼科に電話した。
さまざまな料金プランが用意されており、その違いは?と聞くと、
どうも、「手術機材の新しさ」以外、差異はないようだった。
それはそれとして、予約を入れた。

僕はハードコンタクトレンズを使っているが、
術前2週間はそれをはずして過ごさなくてはならない。
会社にはメガネをかけて行くことになった。
これまで人前でメガネをかけたことはなかったので、同僚から「なんでメガネ?」と聞かれる。
レーシック手術を受けるつもりで…と話すと、「実は私も受けた」という同僚が、
意外と見つかることに驚く。
また、僕の家族もそうだったのだが、検査を受けた上で、
「角膜が薄すぎる『不適合』の判定が出て、手術は受けられなかった」という人も。
(10人に1人くらいの割合でそうした判定が出るらしい)
ちなみに、手術体験者の中に、不具合を訴える人はいなかった。

一方で、「レーシックなんてやめた方がいいよ」ときっぱり言う人も現れる。
そういう人にもいろいろ突っ込んで話を聞いてみるが、
その人もどこまで正確な情報を持ち合わせているかはわからない。
ただ、ネットで大まかに調べてみても、下記のようなリスクが生じうることはわかる。

・視力がさほど改善しない。
・逆に、視力が良くなりすぎて、頭痛、首や肩の凝り、めまい、吐き気などの症状が出る(過矯正)。
・視界がぼやけたり、光が滲んだり眩しく感じられたりする。
・ドライアイが悪化する。
・老眼が進行しやすくなる。
・白内障手術を受ける際に支障が出ることがある。
・レーシック手術が普及したのは2000年代。
 まだ医学的に長期的な安全性の裏付けが取れているとは言い難い。
 (手術を受けた人の20年、30年後に何が起こるかわかっていないということだ)

こんな報道もあった。「4割」とはずいぶん多い印象。

レーシック手術、4割が「不具合感じる」 消費者庁調査

消費者庁は4日、視力回復のレーシック手術を安易に受けることは避け、リスクの説明を十分受けるようにと注意喚起した。同庁の事故情報データバンクには危害発生の情報が5年間で80件寄せられたほか、手術経験者へのアンケートでは4割以上の人が何らかの不具合を感じていたという。

レーシック手術とは、角膜の表面を薄くめくり、下の層にレーザーを当てて削った後に表面を戻し、近視や乱視を矯正する手術。

同庁によると、事故情報データバンクには「目の表面に激しい痛みがあり、寝たきり状態になった」「ドライアイで10分ごとに目薬をささないと目を開けていられない状態」といった情報が寄せられている。今年11月におこなった手術経験者600人へのアンケートでも、259人(43%)が何らかの症状や不具合が生じていると答えたという。

同庁は、手術前に合併症などについての説明を十分受けなかったとみられる例があり、インターネットでは景品表示法などに抵触する広告も散見されると言っている。(朝日新聞 2013.12.4)


そもそも専門性の高い医療行為だから当たり前とは言え、
自分では関知しきれないリスクが数々あると感じた。

翻って、今のコンタクトレンズ生活がどうにも耐え難いほど不便かと言えば、そこまででもない気もする。

僕が一番危惧するのは、手術によって目になんらかの異常をきたし、
日常生活や仕事に差し障りが出るのみならず、憧れの山にも一生登れなくなったりすることだ。

「…やめよっかな」。そう思い始めた。
イチかバチかの賭けにしてしまうには、あまりにも重すぎるし、不明な点も多すぎる。
検査を受けるだけ受けてみて、「不適合」になったら、内心ほっとしながら撤退する…
というストーリーも思い描いたが、それも面倒になり、手術3日前の昨日、すべてキャンセルした。

20万円ほど浮いた。

「代わりに」と言ったら理屈が突飛でおかしいが、結婚相談所にでも登録しようかと思ってる。

ブログランキング・にほんブログ村へ にほんブログ村 ライフスタイルブログへ にほんブログ村 ライフスタイルブログ 一人暮らしへ にほんブログ村 ライフスタイルブログ 30代の生き方へ にほんブログ村 ライフスタイルブログ おひとりさまへ

何をやっているんだかなあ…

2014-06-10 17:19:47 | 今日の出来事
告白をしたが、失敗に終わった。

ネットを通じた根拠の薄い出会いではなく、生身の人間関係の世界での出来事だったので、
近年にない、相当な痛恨事。

何をやっているんだかなあ…と思う。

まさに「どぶろっく」の歌ネタ『もしかしてだけど』のように、
相手の言動や相手との距離感をことごとく読み違えていたんだろうな。自分に都合よく解釈して。
今思えば、そういう勘違いをさせるような愛想のいい子ではあった。
(もちろん、勘違いする方が悪いのだが)。

入念な根回しとか、段取りを踏んだ手順も不足していた。
舞台から突然飛び下りたようなもの、あるいは、舞台にいきなり乱入したようなもの、とでも言うべきか。
結論を焦りすぎたんだろうな。
でも、結論が見えなくて、ここ1ヶ月くらい苦しんでいたことも事実。
自殺行為に近かったかも知れないが、自殺でも「終わり」は「終わり」。
終わりなら、これ以上苦しむ必要はない。受け入れよう。

「受け入れる」…なんて潔い言葉か、と思う。この言葉に惚れたい。
やれるだけのことはやったはずだ、多分。なら、もう、「受け入れる」。それしかない。

立ち直るための“極めて現実的な”方策について。

「すっぱいブドウ」かな。

キツネが、たわわに実ったおいしそうなぶどうを見つける。食べようとして跳び上がるが、ぶどうはみな高い所にあり、届かない。何度跳んでも届かず、キツネは怒りと悔しさで、「どうせこんなぶどうは、すっぱくてまずいだろう。誰が食べてやるものか。」と捨て台詞を残して去る。

過去にも、一時期熱を上げた人に対して、特に理由もなく、急速に熱が引いたことはあった。
その人自体に変化が起きたわけではないのに。

もちろん、負け惜しみで相手を貶めたりするつもりなどない。
だけど、客観的に観察した末のさまざまな要素がつながっていき、
「やっぱり違ったのだ」という結論が導かれる…そんな予感も、早くも、しなくもない。
そういう小賢しい予感など、本来なら不要だが
(そうやって“小利口”になると、ますます婚期が遠ざかる)、
今は必要なことかも知れない。
少なくとも、ストーカーに堕してしまうような惨めさに囚われるくらいなら、
そういう打算的な立ち回り方も決して悪くはない。

今回の一件で身にまとってしまうかも知れない「負けオーラ」も、払拭しなきゃいけないなあ。
受け入れる、そして「知らぬふり」をする。ポーカーフェイス。やせ我慢。
ほんのちょびっとだけ、含羞を残し。

ずっとフラれ続けるのも厳しいが、これを糧に、寅さんばりのダンディズムを1枚、身につけよう。
「寅さん」ではないから旅には出られないけれど。(いや、旅に出たっていいじゃないか。別に)。

ブログランキング・にほんブログ村へ にほんブログ村 ライフスタイルブログへ にほんブログ村 ライフスタイルブログ 一人暮らしへ にほんブログ村 ライフスタイルブログ 30代の生き方へ にほんブログ村 ライフスタイルブログ おひとりさまへ