tokyo_mirage

東京在住・在勤、40代、男。
孤独に慣れ、馴れ、熟れながらも、まあまあ人生を楽しむの記。

音楽が一番美しく聴こえる時

2014-06-14 13:19:52 | 今日の出来事
気持ちが相当不安定だ。

この一件がカギになっているのは間違いないが、それ以前から、こんな饒舌な記事を書いたりしていたのも、
不安と高揚感がない交ぜになった不安定な心理状態を表わしていると思う。
原因はただひとつで、僕は恋をしていたからだ。

強烈な無力感と、強烈な全能感が交互に出現する。

ただ、「(躁)うつ病」のような類ではないことは自分でもわかる。これは病ではない。
病とは「異常」のことだ。
ここ何日か、僕の視野は広がっているし、自分の内面を推し量ろうとする感覚が深まっているのもわかる。
自分の一つ一つの振る舞いに落ち着きが顕れているのも、冷静な頭で感じ取れる。

決して内に、陰に、籠ってはいない。

ある日の帰宅時には、地下鉄のホームからエスカレーターを上がった数歩先のところで、
白い杖をついた老年女性がこちらに向かってくるのに出くわし、
(つまりエスカレーターを逆走方向に下りようとするかのように歩いてきたわけだ)
とっさにその人の腕に軽く触れて歩みを止まらせ、
――どちらに行かれます?
――××に出られる出口を探しているんです。
――××ですか…あ、あそこに駅員さんがいますので行ってみましょう。
と彼女の腕を軽く取って駅員のもとへ誘導し、××の出口へご案内していただけますか、と引き渡した。
この間、せいぜい20秒。
迷わず、力まずにそのような行動を取れた自分に安堵した。
大丈夫だ、俺はまだこの世界と調和できている、と思えた。

そんな今の心境に、音楽が効く。

ここ何日か、近年になく音楽を聴いている。

傷心を癒すためのセンチメンタルな聴き方でもなければ、
奮起を促すためのエネルギッシュな聴き方でもない。

何も企まず、何も見返りを求めず、ただ静かに音楽と寄り添っている。そういう実感がある。

昨晩は中途半端に酒を飲んだこともあり、
(これももちろん「憂さ晴らし」のためではない。ただ喉が渇いていたのだ)
深夜ずっと眠れなかった。音楽を聴いていた。
明日(つまり今日)は朝から山登りに行こうとも思っていたし、
もうやめて眠りにつこう、と何度か思ったが、
結局、空が白み始める午前4時ころまで、断続的に音楽を聴き続けた。

聴き続けていつまでも飽きることがなかった。

息が詰まるほど苦しいが、同時に、甘美だ、とも思った。

今は人生における特筆すべき一瞬なのかも知れない、と思った。

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