五月病になる理由

実にすがすがしい陽気が続いている。
陽射しはまばゆく、風は爽やかで、新緑は煌き、小鳥は可愛らしくさえずる…。

最近思う。これこそが「五月病」の原因じゃないかって。

世界のあらゆるものが一年で一番美しく輝く時、振り返って見る自分自身に、
卑小さ、しがなさ、つまらなさをとりわけ際立ったものとして感じ取ってしまう。

世界のあらゆるものが瑞々しく、清新で、躍動的で、溌剌として、のびやかで、生気に溢れているのに、
自分自身がその勢いに「乗り切れていない」ことへの焦り…。

そんな「五月病」を克服する、あるいはせめて「やり過ごす」ためにはどうしたらいいか。

自然の中に身を置くことだろうな。
家の中、オフィスの中、街の中の「人工物」に囲まれていてはダメだ。

山へ、海へ。それが難しければ、公園へ、庭へ身を投じて。
それさえも難しければ、せめて鉢植えの植物と対峙して。

５月は野外で思いっきり活動して生命力のほとばしりに身を任せ、
梅雨に入ったら、来たる猛暑の季節に備えて、屋根の陰で休息する…。

自然の摂理には逆らっちゃいけないね。