tokyo_mirage

東京在住・在勤、40代、男。
孤独に慣れ、馴れ、熟れながらも、まあまあ人生を楽しむの記。

車を持つことで得られたこと

2014-05-21 18:38:27 | 雑感
「車はモテアイテムとして必須」と血眼になるバブル世代でもないし、
「車なんか全然興味がない」と殊更に突き放す現代若者世代でもない。

車に対して、過剰に意味を見出すこともなければ、過剰に黙殺・敬遠を貫くこともない。

でも、車は持っていて良かったと僕は思う。「世界が広がる」からだ。

単に物理的な行動範囲が広がるだけではない。
今まで関わりの薄かったいくつかの領域に、車を通して踏み込むことができた。どんな領域か。

1、音楽
音楽は耳だけでなく“目でも聴く”ものだと思う。
自宅で聴く音楽には、目に映り込むものに限界がある。
要するに、家具や家財など、(僕なりに頑張ってはいるけれどやはり退屈な)室内の造作があるばかりだ。
「目を閉じる」というのはひとつの方法で、
眠りに落ちる寸前のおぼろげな意識の中で細部まで妙に明瞭に聴こえる音楽というのも悪くはないが、
ドライブをしながら聴く音楽には、それとは違う愉しみがある。
目に映る光景と、流れる音楽とがピタリとシンクロする瞬間だ。これは「エクスタシー」の境地に近い。
そこには、生きていることの歓びがある。
車は、自分の意思で目まぐるしく視界を変えていくことを可能にした。

2、山登り
高尾山のような「駅を降りたらすぐに登山口」という山はまれだ。
車を持つと、「電車の乗り継ぎ」「バスの出発時刻」のような、
山へのアプローチの煩わしさから解放される。
長時間自然と向き合って下山した後も、車なら引き続きひとりでいられる。
他人=社会にまみれる必要がない。
車は、自分だけの空間を道の果てまで持ち込むことを可能にした。

3、ガーデニング
大きめの鉢植えを買うのも、大袋の土を買うのも、車がなかったら躊躇するだろう。
それに、ホームセンターは車の便の良いところにしかないものだし。
車は、欲しい物を自分の物に変えようとする際のいくつかの障壁をなくした。

そのほか、家を失くしたら家代わりになるだろう。
犯罪に手を染めたら逃亡手段になるだろう。

正直なところ、最近は月2,3回しか乗らないが、それでも、そばに車があるというだけで、
いろいろな可能性を担保しておける。

車には「自由」があるんだな。

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