tokyo_mirage

東京在住・在勤、40代、男。
孤独に慣れ、馴れ、熟れながらも、まあまあ人生を楽しむの記。

大宮小散歩

2014-05-24 23:00:00 | 旅と散歩と山登り
16:03 大宮駅東口。散歩を始めるには少し遅すぎる時間。実家に帰る途中の立ち寄り。隣駅・さいたま新都心に高層ビルが次々と建つ中、ここ大宮駅東口の、なんと空が広いことよ!僕が子どもの頃は再開発、再開発と盛んに言われていたけど、結局進展しなかったようだ。でも、それでいいのかも知れない。郊外の落ち着きがあって。

駅前から伸びるアーケード。焼き鳥屋などが立ち並び、活発に営業中。土曜の夕方、いい雰囲気だ。

歩く途中の交差点に「一番街」と地名表記が出ていた。「一番街」という響きが、なんともローカルで、ノスタルジックだ。もちろん、ローカルでノスタルジックなのは、不名誉なことではない。大宮は高校の時よく下り立った街だが、その時の居心地の良さを、僕は今思い出している。周辺に「オレンジ色」(外壁とか、手すりとか、看板とか、ポスターとか、のぼりとか)が目につくなと思ったら、「大宮アルディージャ」のチームカラーか。
16:14 けやき並木が美しい氷川神社の参道に入る。

今日は氷川神社で「薪能」(頭の中で最初に「まきのう」と読んで、いや、違う「たきぎのう」だな。あれ?「まき」と「たきぎ」は漢字がどう違うんだ?同じか?と迷う。「まき」も「たきぎ」も同じ漢字で、意味も同じだ)が行われるそうで、直接境内には入れず、回り道をして本殿の前に。お宮参りの家族などがちらほら。スプリンクラーが回り水が撒かれている。のどかだ。

神社の背後に広がる大宮公園へ。緑豊か。

池に出る。ほとりの売店の座敷で、おばさんやおじさんが、「北朝鮮の実像(?)」のようなテーマで、妙に硬派なトークに熱を上げている。

部活動を終えたところなのか、ジャージ姿で帰宅する中学生が大勢歩いている。ジャージの胸に「大きく縫いつけられた名札」って、まだ生きてるんだな。不用意に個人情報を明かしすぎて生徒の安全を脅かす、とかで、とっくに絶滅したものと思っていた。自分の中学時代を思い出せば、あれを着て電車に乗って遠方に練習試合にも行っていたわけで、今考えると恥ずかしさでぞっとする。
16:42 東武野田線(「アーバンパークライン」なんて言えないな、当分)大宮公園駅の踏切を越える。

このあたり、家々がゆったりと建ち、庭々には緑があふれ、街並みにとても落ち着きがある。多分、埼玉一の「高級住宅街」なんじゃないか。近辺一帯が「盆栽村」で、町名も「盆栽町」。関東大震災後、東京の盆栽業者が理想郷を求めて移り住んできた。当初、ここに住むには、「1-盆栽を10鉢以上持つこと。2-門戸を開放すること。3-二階屋は建てないこと。4-垣は生け垣とすること」などが取り決められていたそうだ。これらはそのまま、良質で文化的な住宅街の生まれる条件に合致する。この幅の広い道路も、「盆栽村を開拓した先人達の先見性」によるものだという。

市営の「盆栽四季の家」。屋敷風の建物があるものの、その部屋をイベント用に貸し出している以外、特に何があるでもないようだ。でも、佇まいはいい。僕はやはり和風建築が好きだ。

盆栽園の一つにも入ってみようと近づくが、他の客の気配がないのと、まるで民家のような門構えに怖気づき、冷やかしでは入れないなと思った。でも、入口のこの雅やかな雰囲気を見られただけで満足です。清香園。かつてNHK「趣味の園芸」の司会をしていた山田香織さんのいる園だな。

歩いていると別の盆栽園が。門の外に立派な盆栽が並べられている。中に入らずにこれだけのものを観賞できてラッキーだ。

うーん…立派だ。今はまだ盆栽を嗜むほど老成していないが、いつの日か体力が落ちて山登りができなくなってしまったら、こんな風に鉢の上で大切に大自然を想おう。
この後もしばらく歩き続け、計6km。

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