tokyo_mirage

東京在住・在勤、40代、男。
孤独に慣れ、馴れ、熟れながらも、まあまあ人生を楽しむの記。

映画は字幕派?吹き替え派?

2016-04-22 15:40:06 | 雑感
映画は字幕派だ。

わざとらしい吹き替え、合わない吹き替えが付いているとちょっと耐え難い。
テレビでやる映画も、音声を原語に変えて、「字幕放送」をONにして、字幕で見る。

原語と吹き替えを聞き比べるとよくわかるが、
吹き替え版は実際の役者より声を甲高くし、テンションも高くしていることが多い。
実際の役者はボソボソ…といった感じでしか喋っていないのに、
吹き替えだと抑揚がたっぷりつけられる。
そんな風に芝居がかって煽られたトーンより、落ち着いたトーンの方が好きだ。
それに、FBIの捜査用語など、声で聞くより熟語を目で見せられた方が通りがいいことも多いし。

しかし、唯一「これは吹き替えで見ないと」と思うのは、『刑事コロンボ』シリーズだ。
小池朝雄の吹き替えがあまりにもハマりすぎていて、
地のピーター・フォークの声を聞くと(結構な濁声・潰れ声だ)むしろ違和感を覚えてしまう。

そんな「映画は字幕派」の僕も、声優という仕事のプロフェッショナルぶりにはとても敬意を表している。
声だけで表情をつけなくちゃならない、魂を吹き込まなきゃいけないという意味では、
俳優よりもよっぽど高度な演技力が求められると思う。
そこら辺のタレントが「ゲスト声優」として“ぽっと出”でこなせるようなものじゃ到底ない。
あれって本当に、声優に対しても観客に対しても失礼な話だよな、と思う。