tokyo_mirage

東京在住・在勤、40代、男。
孤独に慣れ、馴れ、熟れながらも、まあまあ人生を楽しむの記。

今さらだけど「M-1グランプリ2015」の個人的ランキング

2015-12-10 23:57:06 | 今日の出来事
今さらだけど、「M-1グランプリ2015」の個人的ランキング。
「何を上から目線で…」という書きぶりは自覚の上で。

番組の結果はこちら。
1:トレンディエンジェル
2:銀シャリ
3:ジャルジャル
4:タイムマシーン3号
5:スーパーマラドーナ
6:和牛
7:メイプル超合金
8:馬鹿よ貴方は
9:ハライチ

僕のランキングはこちら。
1:タイムマシーン3号
2:メイプル超合金
3:スーパーマラドーナ
4:銀シャリ
5:トレンディエンジェル
6:ジャルジャル
7:ハライチ
8:和牛
9:馬鹿よ貴方は

今あらためて見直してみたけど、やっぱりタイムマシーン3号が一番面白い。
ネタ自体もよく練られているし、声の通りや体の動きなどのキレもいい。
返す返す、最終決戦でもう1ネタ見たかった。

メイプル超合金は、キワモノと思いきや、意外と完成度が高かったので驚いた。
審査の「様子見」にされがちなトップバッターでなければ、
また、ネタの最後をトチらずに綺麗にフィニッシュさせれば、
もっと順位を伸ばせたのではないかと思う。

スーパーマラドーナも良かった。
審査員の誰かも言っていたけど、伏線が綺麗に回収されていて見事だった。

銀シャリ、トレンディエンジェルも面白かったが、
いかんせん「もう見慣れている」という感じが強かった。
だから僕の中での順位は低い。
銀シャリの漫才の完成度の高さ・安定感は、
トレンディエンジェルの破天荒でとぼけた掛け合い、
それに、「敗者復活戦から勝ち上がってきた勢い」の前では、
少しかすんで見えてしまったのかも知れない。
でも、ネタのバリエーションの豊かさから言えば、
銀シャリの方が格段に上なんだろうな、と思うけど。
トレンディエンジェルは、「ハゲ」からいかに脱却できるかが、
今後の活躍のカギになると思う。

ジャルジャルのネタは、好みから言うとあまり惹かれない。
結局は「同じことの単調な応酬」に思えるし、
「今度は僕の番、次は君の番」という「段取り」が見えてしまうのが白ける。
(同じ理由で、ボケとツッコミを交互に取り替える笑い飯の漫才も僕は好きではない)。

ハライチの漫才は極めて「ふつう」で、決戦の輝かしいステージにふさわしい
クオリティーとは思えなかった。

馬鹿よ貴方はと和牛のネタは、生理的に「嫌い」。
テレビで見つけたらチャンネルを変えると思う。
馬鹿~の「同じフレーズを病的にしつこく繰り返す」のは、
「笑えない」を通り越して、不愉快にすらなった。
和牛のネタも、もはや「笑い」とは思えない。
「執拗に難癖、クレームをつける男」に見えてしまい、「引いた」。

僕は決勝前の夕方にやっていた敗者復活戦の放送も見たのだが、
実はそこで見つけたコンビがいちばんの収穫だったように思う。
笑撃戦隊だ。
「ツッコんでからボケる」というのはとても“新しい”と思った。
このスタイルでぜひ別のネタも見てみたい。

それにしても、「M-1」というのは、
「これまで全く日の当たらなかった芸人を一夜でスターにする」ことに意義があるのではないかと思う。
だから、ジャルジャルとかハライチとか、敗者復活戦に出ていたナイツとか、
すでに「充分露出している」芸人があらためて出てくるのはどうかと思う。
言葉が過ぎるかも知れないが、
「災害被災地で、自宅が全くの無傷なのに、避難所の物資配給の列に並ぶ」みたいな、
「節度をわきまえていない行為」に見えてしまう。

参加資格を、「芸歴15年以内」とするのではなくて、
(芸歴がどんなに長かろうが、売れてないのならチャンスはあったっていい)
「全国ネットのゴールデンタイムでレギュラー番組を持っていない」とか、
「全国ネットの番組に過去1年間で○回以上出たことがない」とか、
あるいは「専属マネージャーがいない」とか、
「露出の少なさ」「環境の厳しさ」で縛りをかけたらどうだろうと思う。
すでに露出を確保できている芸人、環境に恵まれている芸人は、
今与えられている現場でこそ実績を積み上げればいいのであって。

M-1のステージでは、知名度ゆえの「キャー」という嬌声によってではなく、
「純粋な漫才の面白さ」においてこそ勝負が決まるのが、
一番すがすがしいと思う。

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