眉秋俳句会 通回480回
2018年11月17日(土)13:00
2018年11月17日(土)13:00
OBサロンにて 掲載は名前の50音順です
大住清美
爽やかや若き大工の手際よさ
泡立草すっかり根付く売り土地に
加治道子
山巓の頭につんと来る寒さかな
榾火崩る小屋の雑魚寝の寝返りに
加茂陽子
秋祭り酔を持ち込む終列車
エレベータかりがね寒き頂上へ
高木閑人
裏道に豁然とコスモスの国
背高泡立草の金の波なす捨田かな
日開桃花
冬波の光彩まとい朱の鳥居
一叢の光りを散らし枯尾花
平井孝子
喪主の声慟哭静め冬の空
僧侶の袈裟の艶やか落ち葉舞う
堀江邦子
またひとつ上手に忘れ根深汁
神官もラジオ体操吊るし柿
山田まさよ
街路樹のバサリと剪られ冬に入る
艶やかに実石榴われて無人駅
吉岡由子
初時雨黒き雲間に日矢の立つ
天辺の塔を遠見に柿日和
和田偕子
石蕗の花大樹の闇を灯すがに
むらぐもの呪縛解き出づ月今宵