ここ数日は晴天が続いている。澄み渡った青空の高いところではおそらく冷たい冬の風が吹いているに違いない。山々の落葉樹の紅葉は赤や黄に点々と色付いてきて、まるで落とした絵具のように青空を背景に美しく浮かび上がる。車で少し走って山道に入り小さなダム湖周辺に近づいてくるとそこは四方が紅葉の山に囲まれていた。
朝日がいい具合に当っている。
信州や東北地方の紅葉、日光や京都の紅葉は見たことはないけれど、房総の紅葉も捨てたものではない。
この山もせいぜい200m程度の高さだろう。
遊歩道に従って歩いてくとイロハモミジやヤマモミジのカーテンが光を浴びて輝いている。
黄色から赤へのグラディエーションが美しい。
織田信長が作った金色に輝く安土城の「黄金 の間」を連想した。
それぞれ何の木だろうと一生懸命に見るのだけれど葉がよく見れない。
この鮮やかな黄もモミジだろうか?
割と近くに一本の黄葉があった。
拡大すると鋸歯のないカエデすなわちイタヤカエデであることがわかる。
この真っ赤に燃えるような紅葉はたぶんイロハモミジだろう。
燃えている。
まるで山が燃えているようだ。