NO-36
上の写真のイノシシの子供、小さくて可愛いと思った。彼が撮った動物の写真の中で一番可愛いかも?真ん中のワンちゃんは片手が不自由なのに、喧嘩が強くて縄張りのボス犬だったが、愛護団体に収容された。3枚目は毎日彼が、餌をやり続けている猫の写真です。
巷では今日から3連休の人がいて、クリスマスを楽しむそんな光景を見られると思うが、皆さんはクリスマスの準備はもうしましたか?子供のいる人は、ばっちり決めてくださいね!クリスマスが終わるとすぐに、お正月がくるからお金も大変だと思うけど、ここは決めておかないと。
昨日は、強制避難区域の富岡町で今も1人で暮らす松村直登氏は、あるお寺の風呂に入り、洗濯までしていると書いたが、彼が使わせてもらっているお寺の住職さんは、彼に「特に水はたっぷり使ってくれよ」と言ったらしい。僕にはその意味が分からず、すぐに彼に聞いた。何でたっぷり使ってくれって言ったの?と。
彼は、「ここの井戸はかなり深く掘ってあって、井戸水をたくさん使わないと井戸の内側から、細かい砂のような石が落ちてきて水の出口を塞いで、水の出が悪くなるんだ」と言った。以前にここの井戸の修理を住職さんから依頼された事があったらしく、その時はあまりにも大変だったとも言っていた。
だから、豊富な井戸水をこれでもか!ってくらい使って小石が出口を塞がないようにしてあげているらしい。ここの住職さんも、時々一時帰宅する時に奥さんに料理を作ってもらって、それを彼に届けてくれている。彼にとっても、それは楽しみの一つになっている。
風呂と洗濯は井戸水を使っているのは分かったが、トイレの話だけ聞いていなかった。彼に聞くのはタブーというわけではなかったが聞けなかった。。僕たち夫婦も震災直後、トイレに本当に困ったからだ。僕の家は1階と2階にトイレを設置していて水洗トイレのロータンクに入っている水の分だけは使えた。
回数にして2回分の水がタンクに入っていたから、2台で4回トイレを使えたのだが、男の僕は小用の時は、勝手口から裏庭に出て用を足しかみさんが多く使えるように努力した。まだ、寒い時期だったので体を暖めたくてガステーブルで湯を沸かし、お茶を飲みたかったが寒さでトイレが近くなるのを考えて飲むのも二人で我慢した。
都会に暮らすみなさんは、トイレが使えないなんて経験した事が無いと思うけど、マンションでも団地でも一戸建でも、トイレが使えなくなったらほんとに大変だよ!しかも一日だけなら何とかなるかも知れないけど、それが何日もずっと続いたらほんとマジありえねえって感じだし、笑えないよ!女の人にはほんとにキツイと思う。
かみさんも、小用の時は2回か3回まで水を流さないように使い、それはそれで涙ぐましいかみさんの協力もあって、2日間はトイレも凌げたのだが、もう限界になり夫婦で避難所に向かった。今回の震災で、普段感謝もしていなかったすべてものに改めて感謝した僕だった。
水のありがたさや火のありがたさ、それと普通に暮らす事の幸せとか小さなことも大きなことも全部、感謝の対象になった。こんな体験するはずじゃなかったから、しみじみと思う。良かったのか悪かったのか?今、生きているのだから良かったのだ・・・・
さて彼のトイレはどうだったのだろう?これは、みなさんにも勝手に想像して頂きたい。彼は広大な山林を持っていて、畳2枚分が約1坪で彼の家の山林の広さが6万坪あるらしい。だから、6万坪の自然トイレで用を足しているのかも?イノシシや猿とか山鳥と同じ山がトイレなのかも知れない。今度、彼に会った時に聞いておこうと思う。(笑)