工房 十一椿(toi tsubaki)

久留米絣や 大島紬など 着物を使って洋服やバッグなどの製作・販売を行っています。

新年初登山・黒髪山~~2020.01.04

2020年01月06日 | 登山

新年初登山・黒髪山に登ってきました。

お天気もよく 気温も高め。

登山日和です。

 

 

・・っで お正月ということで まずは・・

 

竹に・・

 

万両・マンリョウ(藪橘ヤブタチバナ)

 

 

めでたいめでたい。

 

さらに

藤の花!・・・・の実。

 

 

藤==富士==不死

・・っで これまた めでたいめでたい。

 

・・っで めでたく まとまったところで いざっ出発!

 

 

空気が ひんやりして 清々しい。

 

 

黒髪山のいいところは 山に入ってすぐ

こんな感じで

まるで スポットライトを当てたかのようなこんな光景もあったり

 

宝石のような青い実をつける”リュウノヒゲ”があったりと

どこをみても なにか発見があるのが いいところ。

 

一人カメラを構えて・・パシャリ・・。

 

 

一緒にいくメンバーさんたちも

私が写真をとって遅れるのは分かっているので

気にせず先に進んでくれるようになりました(笑)

もちろん・・そのあと、走って追っかけますが・・(苦笑)

・・っで

こちらは 同じ赤い実でも

 

万両・千両・百両・・・いやいや まだまだ 十両・・ならぬ

 

一両(イチリョウ) 

 

 

別名 アリドオシというそうです。

 その名の由来は

葉の付け根に 細く長い棘があることから

蟻も刺し通す==蟻通

 

 

お正月の縁起物として

万両・千両と共に このアリドオシを飾り

「千両・万両 有りどおし」と 縁起をかつぐそうですよ。

 

 一両なんて名前で呼ばれていますが

じつは とっても重要な植物なんですね。

 

 

さらにすすむと・・キノコ発見。

海外(ドイツ)では 赤いキノコは 縁起物というそうですが

・・・ん・・赤くはないけど

可愛い!

ので これも縁起物!

 

適度な湿気と 適度な木漏れ日の賜物

 

タマゴケ!?でもちょっと違う。。。っというわけで

後日 図書館で コケ図鑑で調べました。

(たぶん。。。)

""スギゴケ""

 

 

こちらは・・

""スナゴケ""

 湿気を帯びると 星形に開き 葉先は透明・・

 

 

 

そしてこちらは

""シノブゴケ""

 

ハイゴケ(這い苔)とよく似ているが

拡大してよく見ると・・葉の形状が微妙にちがう・・??

 

 

・・っと 調べれば調べるほど

 苔の種類がこんなにあるとは。。驚きました。

図書館の椅子に座りこみ、

コケ図鑑片手にスマホの画像と見比べる

スマホは、画像が拡大できるので

植物を調べるにはうってつけですね。

 

コケの細部はもちろん、

花や木は、ちょっとした葉の形や付き方で

全く違った植物だったり。。っと

奥が。。深い。

おもしろい。

これは。。ちょっと はまりそうです。

まずは ピントをしっかり合わせて撮っておかねば・・。

 

==参考図書==

「特徴がよくわかる コケ図鑑」

 

********

 

・・っと苔まで きれいな黒髪山。

 

ますます 魅力的です。

 

 

下ばかり見ていると あらら・・腰が痛くなり

よっこいしょっと腰をあげると・・

 

 

 これまた たわわに実った木の実。

 

 

こちらは

イズセンリョウ

花は 4~5月。

赤い実の千両とよく似ていることからこの名前がついているそうです。

実が たわわに実ってますが

鹿が食べないと言われることから 

鹿の生息地域では生態系を守るために

この木をわざと植樹するそうですよ。

 

・・っで 同じ 木になる実ですが

こちらの楕円形の赤い実は ヒヨドリの好物。

アオキ。

雄株と雌株があり

実がなるのは 雌株だけ。

花は3~5月に白い花を咲かせるそうです。

 

 

こちらも食べてもおいしいと言われる ヘビイチゴ(クマイチゴ)

本当は 赤い丸い実がた~くさんついてますが・・ほとんど食べられてますね・・。

鳥か?タヌキか? 九州に 熊はいないので・・ヘビ・・でしょうか??

 

 

そして・・前回 分からなかった赤い実の植物

 

 

 

やっとわかりました・・。

 

この植物は

”ハナミョウガ(花茗荷)”

花は 5~6月にピンク色の花をさかせるようです。

 

 

 

 

・・っで これが

”サツマイナモリ”

高さは5~20cm程度

写真は 花が一つしか開いてませんが

花の下に蕾が数個みえます。

花の時期は 冬から春。

これから白い可憐な花を咲かせるようです。

 

 

冬の時期でも 植物がわかれば

山はさらに おもしろい・・。

 

 

 

==参考図書==

「黒髪山系の植物」 著者 松尾優

======================

 

 

 

 

常緑樹以外の植物は 冬枯れしてますが

 

 

作ったかのようなバランスの3本のアジサイ。

枯れた姿も また よい!

 

一見・・なんにもなさそうですが

 

 

よ~くみると・・

 

 

ひっそり 身をひそめながら

花が咲いてるヤマアジサイ。

 

 

そして・・そして 枯れてもなお

その存在感を表す・・こちらもきれい。

花の葉脈が透け 日に当たると 蝶の羽のよう。

自然のなかでこそみられる自然の造形美。

 

 

 

 

西光密寺に到着です。

ここで いったん休憩。

降りてきた人から 

「今、天童岩は いっぱいですよ~。」

との情報を受け ここでお昼を食べることに。

至福の一時です。

 

 

・・っで腹ごしらえをして

いざっ!

 

 

黒髪神社までは この心臓破り?!のガンギ(階段) が続きます・・。

 

黒髪神社 

岩の祠に祀られた神様。

 

この日は、お正月にお供えされた 供物とお酒・塩が

飾られていました。

 

 

 

・・で 新年のご挨拶をして

いざっ 天童岩へ。

 

 

 

今年も この岩を登ります。

 

 

さらに・・登ります。

 

 

 

着いた!!

 

 

絶景です!

 

 

神社で おにぎりやパンを食べてきましたが

山頂では・・また 食べます。

 

お菓子や みかんを 食べ 

のんびり 下界を眺めます。

 

はぁ・・新年早々 癒され

 

休憩後は・・

 

 

 

登ってきた あの岩肌を 下ります・・・。

登るより 下る方が‥こわい。

命がけです・・。

 

そんなこんなで・・無事 先ほどのお寺・西光密寺に到着。

今度は 来た道と別ルートで下ることに。

 

 

お寺の庭に椿の花

日の光を受け輝いてます。

 

西光密寺から 山へとそれ 不動明王の摩崖仏を目指します。

 

 

岩場の多いこのルート。

一見 殺風景に思いますが・・

 

 

山ツツジの木が多く自生しているようです。

5月くらいになれば この岩場の道にも

赤い花で彩られるのかな?!

・・っと楽しみに 道は まだまだ続きます。

 

 

下りにさし掛かったところで

そろそろ 景色が変わり始めました。

 

仏様があらわれました。

 

 

 

馬頭観音の仏像。

 

 

十一面観音菩薩。

そして・・

 

 

 

大きな木の根を潜り抜けた先には

 

 

地蔵菩薩と

お堂には

弘法大師が祀られていました。

 

そして・・その先には

 

 

 

 

岩に彫られた 不動明王の摩崖仏。

 

 

目から涙を流すと言われ

 

 

わかりますか?

頬に 涙のあと。

不動明王は 

道を踏み外そうとするものを諫め 正しい道に戻すために

怖い姿をしている・・っと聞いたことがあります。

 

諫めても諫めても・・道を正そうとしない世の中に

 

・・涙を流していらっしゃるのかも・・しれないですね・・(反省・・)

 

不動明王が見ている景色は

 

 

 

こんな感じ。

 

遠くまで見渡せます。

 

ここから 入り口のお寺までは

 

 

道沿いに 仏様が並びます。

 

 

 

 

 

日の光に照らされた仏様のお顔が笑ってるように見えます。

 

 

ここが 入口。

 

ちょうど 逆向きに下ってきた感じになりますね。

 

黒髪山には 様々なルートがあり

何度来ても 新しい発見がある山です。

 

植物も これほど たくさんの種類のある山は 

本当に珍しく

一か月ごとに登っても 毎回 同じ景色ではないのも

魅力の一つです。

 

こうして 

山の植物に触れるたび 目にするたび

この自然を 本当に大事にしていかなければならないと

心から思います。

 

山の植物が 

山でこれからもずっと生育していけるような環境になることを

願うとともに

木々のこと植物のこと

もっと知りたい。

 

そう思った 初登りでした・・。

 

 ****************

山の植物の採取・ロッククライミングなどの行為は禁じられています。

生態系を守り

今ある自然が 5年後も10年後もそのままの姿で

あり続けることを

心より願ってます。

 

 

 

 

 

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