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今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

増山実 「甘夏とオリオン」

2020-02-05 10:24:06 | 日記
増山実の「甘夏とオリオン」です。
上方の女流落語家 桂甘夏を主人公にした お話。

桂夏之助という師匠の下で 落語家修行に励んでいる甘夏。
小夏 若夏という 2人の兄弟子がいる。
ある日 寄席の出番前に 姿を消してしまった夏之助。
直前まで 一緒にいた 甘夏は、戸惑うばかり。
その日を境に 夏之助は、消えてしまう。
残された 3人の弟子たちは
「師匠、死んじゃったかもしれない寄席」
を開き ひたすら 師匠の帰りを待つ。
が、そんな夏之助一門に、新たな悲劇が襲う。
というお話。

「つる」 「宿替え」 「鴻池の犬」など、落語の演目を章タイトル
にしながら 落語家の生活を描いていく。
師匠がいなくなってしまった甘夏たちを見守る
竹之丞 遊楽らの先輩落語家たち。
甘夏ら 残された弟子たちの奮闘。
彼らを 応援する ご贔屓たち。
皆 イキイキと描かれています。

作者の増山実という方 放送作家ということで
この小説も、ドラマ化したら 面白いのでは
と思いました。