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今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

神々しいばかりの仁左衛門「二月大歌舞伎 菅原伝授手習鑑」

2020-02-23 09:58:41 | 日記
2月の歌舞伎座は 十三世片岡仁左衛門二十七回忌追善興行。
昼の部では、追善狂言として三代名作の一つと言われる
「菅原伝授手習鑑」が上演されています。
十三世の当り役だった菅丞相を、当代仁左衛門が演じる。
「加茂堤」 「筆法伝授」 「道明寺」の上演。
私が観たのは「筆法伝授」 「道明寺」です。

「筆法伝授」
菅丞相が、秘伝の筆法を伝授する場。
武部源蔵(梅玉)に伝授する菅丞相。
自分が伝授されるものと思っていた左中弁希世(橘太郎)は
面白くない。
源蔵の邪魔をするのだが、源蔵 意に介さず、見事に書き上げる。
この場面を じっと座敷から見続ける片岡仁左衛門の演技が凄かった。
身動ぎもしないのだが、その迫力が 3階席で観ている
私にも伝わってきた。
神々しい感じ。
何か観ている私まで、背筋が伸びる思いでした。

「道明寺」
玉三郎演じる覚寿。
こちらも、悲しみが伝わってきた。
2人の人間国宝が演じる舞台。
さすがの素晴らしさでした。