不可解な人生を楽しもう

毎日降りしきる長雨が
冷え切った心を溶かす
長いこと苦しめられた
呪縛から解き放たれる
この心の奥の底のほう
君の目にも見えるかな
僕のアームロボットは
短くて届かないけれど
あの日々の忘れ形見が
落ちずに引っかかってる

海岸線を車走らせて
日帰り旅行したね
旅先や目的地なんて
あって、ないようなもの
飾らなくても
気取らなくても
一日一日が輝いていた
華やいでいた日常
笑顔が生きている証
あの頃の僕らが手招きしてる
今さら戻れる訳ないのに
想い出は現在を弄ぶ

いがらっぽく咳き込んで
その場を精一杯取り繕う
現実逃避させようと唆す
幼さも脆さも許されない
十字架を背負った子供達

吹き付ける風なんて
躱すしかないね
打ち付ける嵐なんて
避けるしかないね

解決の術がないコトばかり
だから人生を楽しめないんだ
せめて君の手を握りしめて
狭い平均台を二人で渡りたい