巨匠 ~小杉匠の作家生活~

売れない小説家上がりの詩人気取り
さて、次は何を綴ろうか
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君の一番は何?

2017-09-01 23:39:32 | 
玄関を開け放ち
晩夏の夜風を待つ
部屋の中を泳ぐ鯉は
歓喜の瞬間を待つ

ボーッとしてるこの瞬間がいいね
思考回路もなぜかマトモに働くんだ

目に見えぬこの世の終わりには
人類などいないのかもしれない

この世はいつでも war time
やるか、やられるか
そういう意味では僕ら
真剣味が足りないかもしれない

世界の出口を見失った今
座席の順番も知らぬまま
向かい合ったのは偶然か
何を見下そうとしてる?

やられっぱなし、ずっと
心は自在に操られるまま
僕ら右往左往、挙動不審

やり場のない思いなんか
集積所に放り投げてしまえ
それはすべて君自身のため
もしも拒むのなら守るのが役目
君の一番を探し出せ!

何時の日も特別

2017-09-01 18:06:59 | 
君と離れてからもう何年?
人生に不誠実だった僕
たくさんの矛盾は織り込み済み
名もない堕天使がパラドックスを語る

振り返ればいつも君は
僕の名前を呼び続けてたね
僕は君の名前を呼び返すよ
勘違いがなきゃいいんだけど

雲隠れした君は見つからない
ところどころで隠れんぼしてる
明日は明日の風が吹くだろう
そんな風に悠長に生きられないんだ

遠慮してるんだろう
何を隠しているんだい
臆病者の烙印を押され
僕はこのまま変われないのかな

君を傷つけることもなく
すべては突然に終わるけど
あまりにも重過ぎる運命を
ありふれた日常で隠したいんだ

君が生きてきた限りある人生
僕は君だけは特別と思ってた

時は流れ、僕もオトナになった
まだ息づいているこの生命は
他の誰でもなく、自分自身でもなく
君が生かしてくれてるのかな

君がこの世に残した幾筋の風が
僕達の心にさざなみを立てるよ

ざわめく街の灯が優しく僕達を照らす
僕達の今日はなかなかよかった
最後にふとそう思うんだ