巨匠 ~小杉匠の作家生活~

売れない小説家上がりの詩人気取り
さて、次は何を綴ろうか
【連絡先】
cosgyshow@gmail.com

我が家へ帰ろう

2017-09-04 23:48:48 | 
黄昏れ時に佇む子供たち
そろそろ晩御飯の時間かな
帰ろう、帰ろう、我が家へ

心を込めて、鎮めて、殺めて
ずっと、ずっと、ずっと前から
知っていたような気がするんだ
並べるのは偽りのない事実
思いはただひとつだけ
誰だって、いつの日も
幸せであってほしいんだ

とびきりの笑顔で振り返って
僕らはどこまで遡れるのかな
比較対象もないほど若すぎた
今送ってるこの生活なんて
決して想像もつかなかった
あの日、僕に彼女の雫を
受け入れる度量があれば
また違う今がきっとここに
きっとここにあっただろう

幼すぎて、世間知らずで
自分の人生に責任を持てないから
頼りきってたんだ、自分の運命に
そのほうが絶対に楽だったから
今オトナになって相変わらず
なぜ僕は人を排し
友は人を敵愾視する

悲しすぎることがあるんだ
心の内側がヒリヒリと痛むような

冷たい風が流れて、消えていった
帰れない、帰りたくない幼少期
人生は一度きり
それでいい
それでいいよ

身勝手なオトナの遊戯

2017-09-04 20:47:21 | 
大地の悲鳴が聞こえる
早く退かなきゃ
早く逃げなきゃ
心に走る亀裂を塞ぐんだ
この後が大変になるよ
世界中で打ち上げ花火
誰も望んでいやしない
悪いのは誰だ?
魔女狩りなら無意味だよ
もう遊戯は始まっている
一番手がヒョイと顔を現す
余裕の勝ち名乗りだね

こんな世界じゃなかった
まさにこれがアナーキー
祖父に何度も聞かされた
合戦の再現だね、時代劇
情けない
救えない
守れない
この世界を統治できない
沈まぬ太陽が満月に吼える
自然美も夏風情さえも
取り乱す地球の登場人物
終了の序曲が流れる
終わらせるのは自分自身
野良犬が僕達を笑う
もはや止まらない

笑い合って、騒ぎ合って
これでホントに最後なの?
終業のチャイムはまだ鳴らない
ざわめく僕らの教室

礼儀知らずの愚か者

2017-09-04 00:32:40 | 
とんでもないとわかってるんだ
たぶん、これでおしまいだよね
駆け引きなら絶対に負けないと
踏んだのが実は意外にも間違い

このままじゃ導くのは幸福でなく
世界中のホロコーストだ、きっと
でも既に退くタイミングじゃない
そんなの俺の知ったことじゃない

弱肉強食、今まで虐げられた俺
オトナになった俺の正当な復讐
裏切りも寝返りも怖いものなし
俺はたった一人でも今は最強だ

見ての通り、戦いを挑んでるんだ
きっと俺達みんなが幸せになれる
ハッタリの人生に乾杯
酌み交わそうぜ、密造酒
祝勝会!ビールかけと称して
死に至る酒を頭から浴びるんだ

結末は無情、やり過ぎだぜ
自分でケツ拭けよ、店長さん
そんなだからオタクの店
早朝から真夜中まで終始クレーム
もう俺にはオマエをカバーしきれない

背中に感じる冷たく鋭利な感覚
オマエにはオマエの自由がある
オレにはオレの流儀がある
俺が静止して10数えるまでに決行