ラジヘリ空撮

空撮用マテリアルの開発状況に係る情報発信や、現場での出来事及び、日常の情報発信を致します。

最近特に想う事・・Part3

2011-11-19 05:02:25 | 日記
ヒマラヤの秘境、ブータンと言う小国の国王が来日した。

このブータンでは、1972年に前国王が国民総幸福度(GNH)と言う概念を、提唱したと言う。

欧米諸国では、盛んに国内総生産(GDP)と言っているが・・・日本も例外ではない。

この考え方の違いは・・・一体なんなのだろうと、考えさせられた。

人口67万のブータンでは、2年毎に国民に対しアンケート調査を実施し、
かなり細かく統計を採っているのだと言う。

もしかしたら、小国だから行える政策なのかもしれないが・・・しかしである。

そこでは、72項目にも及び、様々な地域や年齢の国民から選び、1人当たり数時間の
面談を行うのだと言うが・・・そこで得られた結果は、驚くべきものである。

Σ(゜д゜lll)・・・国民の約90%が幸せだと答えたのだと言う。

片や、長い事閉塞感が充満している、我日本の国民は、一体どう思っているのだろうと思って・・・
調べてみた。

Σ(゜д゜lll)・・・満足だと答えた国民は、僅か10%程度だと言う・・・この結果を鑑みて、
自分の周りを取り巻く情勢から判断しても、それは至極当然の様に思えた。


そもそも国内総生産(GDP)と言う考え方は、個人消費や設備投資から成り立っているのだ思う。

金が廻れば経済も良くなると言う事だろうが、これは少し乱暴な言い方をすれば・・・
金イコール幸せだと言う事か?全ては、金や物欲に支配されているのだろう。

片や国民総幸福度(GNH)は、心理的に幸福であるかどうかの指標であるから、健康・教育・文化、
或いは環境問題や、生活水準・地域コミュニティーや自分が自由に使える時間が有るかどうか?等に
付いて、統計が採られているようだ。

ここには、金が一番と言った概念は無いのだと思う・・・多分・・・ホントo(゜Д゜)


しかし、そもそもGDPと言う概念の中には、心理的幸福を計る術がない。

そんな訳で、その現実から日本政府は、そんなもの自体、知る必要も無いと言う事なのだろうし、
その様な概念すら持ち合わせていないのだろう。

しかし、基本的に統計内容が、日本とブータンでは違う事から、一概に比較する事は出来ないので、
断定は出来ないし、参考程度にして頂きたい。


ブータンではでは、現実に国民の約90%が幸せだと答えたと言うが・・・では、
GDPと言う概念を掲げている、経済成長率が高い国に暮らす人々は本当に幸せになれるのだろうか?


その様な国では、所得が多い人がいたり、高度医療も発達し、公共交通網も拡充され、モノも溢れている。

一見良い事尽くめの様にも見えるが、その反面、現在の日本がそうで有る様に、物が溢れていても、
収入が無いので買えないと言う現実もある。

職に溢れた人が多かったり、高度医療も発達してはいるが、金持しかそれを利用出来ない側面もある。


それは即ち、金持ち(富裕層)中心の社会と言う事なのだろうと・・・つい、考えさせられてしまう。

又、拡充されたと言われている、交通網を利用している人たちの表情はどうか・・・?

ラッシュ時などでは、その混雑からスシ詰め状態になっており、そこに乗り合わせている人々の大半は、
眉間にシワを寄せ、およそ幸せなどとは無縁の顔をしている。

このような先進国と言われる国の大部分で、経済格差が問題となり、うつ病に悩む人が多いのは何故か?

原発に代表される様に、地球環境を破壊してまで成長政策を続け、本当に豊かな社会を構築出来るのか?

又、現在の金融不安の中では、ドルの暴落から円高への関心が一段と高まり、一段とマネーゲームに
一喜一憂している輩も、さぞ多い事だろうと思う。

日本でも少し前に、Mファンドなる物がRドアと共に話題になったが、結局金に極度の執着を持ち過ぎた
故の、挙行で有った様に思う。

儲かりさえすれば、何をやっても良いと言う理屈だが、もしも、そんな輩が経済を動かして・・・までは
行かなくても、少なからず影響を与えているとしたら・・・真面目に仕事をしている人たちは報われない。

これらは全て、金の呪縛から逃れられなくなってしまった結果、起きてしまった事なのではないだろうか?


この事から、世界の人々は、GNHと言う幻想的な概念・考え方が、もはや破綻している事に、
気づく時が来ているのではないのだろうか?

今の日本がそうである様に、隣で暮らす人がどんな人なのか判らなかったり、
ギスギスした人間関係では無しに、比較的自由な時間をとる事が出来る中で、
人々が気兼ねなく付き合える事が出来たり、自然とのふれあいを大事にして、
四季の移ろいを肌で感じられる様な、精神的な余裕を持てる事が、
本来人間が、人間として安心して暮らす上で欠かせない要素だと考えるが・・・如何だろうか?

現在の様な社会構造では、全てにおいて、人々に精神的な余裕が無い。

この様な状況では、不安要素ばかりが募って、誰だって何時精神に異常を来しても、
不思議では無い状況である。

心底リラックス出来る状況に無いし、仮に休暇をとったとしても、常に仕事の事が頭から離れないのである。


全てこれらの事象は、利益至上主義と言う、資本家が考え出した概念から発生している事の様に
思えてならない。

もはや、そのような考え方の中では、人も使い捨ての時代に突入したと言う事だろうか?

又々ブータン国王の来日から、変な話になってしまったが・・・

報道されている事だけを鵜呑みにするのでは無く、現実はどうなのか?・・を、自分なりに検証し、
決して人の意見に惑わされる事なく、自分の考えを持つ事が重要だと・・私は考える。

その為には、何時か実際にブータンに行って、その生活を肌で感じてみたいな~・・と考えるし、
その見聞を広げる事は、とても大事な事の様に思える。

その為には・・・・先立つ物は金・・・金が無いと何も出来ない。

取り敢えず金を貯めないと・・・ん・・・?????・・(;´Д`)もんだ