Poncoの ぴろ~・ぶっく 

枕元においたノートに
日々の生活で感じたことを
好き勝手に綴りたい・・・・。

宇治 通園

2008年02月20日 | Weblog
宇治橋の橋詰に「通園」という茶店がある。
吉川英治の「宮本武蔵」にも
登場するが、創業は平安時代!(1160年)

私にとっても、忘れられない思い出の店だ。
最後に両親と遊びにいった場所だった。

私は、父といった場所は、つらくていけない気がしている。
だから、あえて、行くときは、絶対楽しい思い出に
かえてくれる人と一緒にいくことにしているのだ。

今回も、そうだ。
平日の夕暮れの宇治は、すいていて、
川べりの席に座れた。
というより、我々で、貸切状態。
もう、お店の閉店時間も迫っていたのに違いない。

全員、「抹茶と茶団子」を頼んだ。
ほっと一息ついた。

宇治川には、大きな青鷺が、寒そうに背を丸めて
たっていた。
宇治は、なんだか、霧でもやっとしている気がする。

ああ、平家の武士も、霧で、鳥の飛び立つ音を大軍と間違えて、
大敗したのだったな・・・。

源氏物語でも、宇治十帖は、明るく、楽しいものではなかった。
なにもかも、霧の夢の中・・・。

宇治川の瀬音だけは、いさましく、響いているような・・。
そんな、幻想をみられるひと時だった。