車泊で「ご当地マンホール」

北は山形から南は大分まで、10年間の車泊旅はマンホールに名所・旧跡・寺社・狛犬・・思い出の旅、ご一緒しませんか。

藤津比古(ふじつひこ)神社 in 石川県七尾市中島町

2017年12月29日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・石川県

石川県七尾市中島町藤瀬に鎮座される「式内社・藤津比古(ふじつひこ)神社」。御祭神は『藤津比古神(ふじつひこのかみ)・熊野速玉神(くまのはやたまのかみ)』。「新宮(しんご)」とも称します。

伝承によると【祭神でもある『藤津比古神』が、能登半島で悪行を働いた大蛇を退治し祖神になったとされ、景行天皇の時代に祭られたのが始まりと伝えられる。当初は雲見山の山頂付近に鎮座していたが、その後現在地に遷座し治承年間(1177~1181)に、当時盛んだった熊野信仰の『熊野速玉神』と合祀。以降、熊野権現とも呼ばれた。明治時代初頭の神仏分離令により仏教色が一掃され、明治5年に郷社に列し、明治41年に神撰幣帛料供進神社に指定された。】

鎮守の杜を背景に鎮まる拝殿

御本殿は鎌倉時代の古式を残す三間社流造で、昭和42年に国重要文化財の指定を受けています。細かい説明も添えられた重文の建造物ですが、完全な覆屋の中にあり、その姿を垣間見る事も叶いません。

拝殿と幣殿と本殿覆い屋

境内入り口に祭礼の案内板。7月15日の「納涼(おすずみ)祭」には、20本余の奉燈(おあかし・キリコ)が奉納されます こちらで使われるキリコは、昔ながらの蝋燭を使ったやり方でキリコを照らし出しているとか。人の動きにゆらゆらとゆれる蝋燭の灯り・・夜の闇に幽然と流れゆくキリコの灯り・・きっと素晴らしい景色でしょう。

藤津比古神社鳥居の傍らに建立されていた「嗚呼成城之哲夫(ああ、せいじょうのてっぷ)」碑。一般的に「哲夫成城(てっぷせいじょう)」と表し、見識の優れた男は一国を成すを意味する四字熟語ですが・・同じかな?

七尾高校六期同窓会喜寿祈願の集い記念碑に刻まれた「万葉歌人大伴家持能登を詠んだ旋頭歌」鳥総(とぶさ)立て 船木(ふなき)伐るといふ 能登の島山  今日見れば 木立繁しも 幾代神びぞ

藤津比古神社からさほど遠くない場所に建つ「座主家(ざすけ)住宅」。 

入母屋造、茅葺、南面庇付、桟瓦葺の建物は、享保年間(1701~1800)の建築。座主家は「藤津比古神社」の別当寺院だった「妙成寺」の座主房を称した家柄で、江戸時代には肝煎りなどの村役人を歴任。上層農家の建築遺構として大変貴重である事から昭和46年(1971)12月28日、石川県重用文化財に指定されました。

敷地外から建物の写真を撮っていると、奥の住居らしき所から子犬が飛んできました。 まぁその可愛らしい事(〃∇〃) 完全猫派の私でさえ思わず宗旨替えしてしまいそうな甘え振り。

思わぬハプニングに、二人ともデレデレしっぱなし(笑)。可愛い子犬ちゃん。素敵な歓待をありがとうね。

参拝日:2015年5月20日21日


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