車泊で「ご当地マンホール」

北は山形から南は大分まで、10年間の車泊旅はマンホールに名所・旧跡・寺社・狛犬・・思い出の旅、ご一緒しませんか。

脇町:うだつの町並み~其の二 in 徳島県美馬町脇町

2020年10月14日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・徳島県

歴史的景観を見事に残した「脇町:卯建の町並」。これほどの規模になると周囲の景観にも十分に気を使わなければなりません。 たとえそれが公共施設であっても・・否、公共施設だからこそ町並みに相応しい佇まいが求められるのです。真っ白の漆喰壁に「虫籠(むしこ)窓」、装飾瓦が見事な「卯建」が施された建物は「美馬市立図書館」。

こんな図書館なら一日中でも引き篭もっていられそう・・と言うのは、私がいわゆる「よそから来た者」だから😅。でも本当にステキ過ぎて、つい誰かに自慢したくなる施設であることは間違い有りません。

うだつの町並みのほぼ外れに近い場所に、いかにも歴史的な佇まいを思わせる「美馬市観光文化資料館」。明治時代の「旧徳島地方法務局脇町支局内税務署庁舎」と・・舌を噛みそうな、長い名前の建物写真を参考にして改装した建物には、うだつの町並みの資料などが展示されています。

町歩きの途中、木立の中から偶然垣間見たステキ洋風建築。上げ下げ窓の色合いや木目の壁などからそれなりに歴史を持つ建物と思われますが、こうしたものが普通に存在するのも、歴史を持つ町ならではの事。

町並から外れた一画に、漆喰と妙に相性の良い(と、私は思っている)煉瓦造りの裏門を見つけました。覗き込んでの確認は出来ませんが、何とも良い風情。

振り向いた目の先に見えた大屋根は、鎌倉時代の開創といわれる「最明寺」のものでしょうか? 鬼瓦も良いのですが、今回は懸魚(げぎょ)の海亀さんが、何ともいえぬ味わい深さを醸しています。

川向こうでひときわ目を引く建物は「脇町劇場(オデオン座)」。回り舞台や花道なども備えた劇場で、昭和9年(1934)に創建、1995年に閉館されるまで、主に映画館として利用されていました。

老朽化などの理由に寄り、閉館後に取り壊しが決まっていた「オデオン座」。それを救ったのは、西田敏行主演の「映画:虹をつかむ男」の舞台となった事。この映画のヒットによって知名度が上がった事を受け、市指定文化財として修復され一般公開されています。

藍の集散地として栄えた脇町。己の財力を誇示し、見事に「うだつ」をあげた商人たちの歴史が刻まれた町歩きも、そろそろ終わりに近づいて来ました。

「脇町:うだつの町並み」は「四国八十八景・とくしま八十八景・にし阿波お勧めビューポイント100選・都市景観100選・日本の道100選・美しい日本の歴史的風土100選・阿波歴史文化道」「国重要伝統的建造物群保存地区」に選定されています。

訪問日:2013年3月30日


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 脇町:うだつの町並み~其の... | トップ | ご当地マンホール in 徳島県... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

神社仏閣・名所・観光・徳島県」カテゴリの最新記事