車泊で「ご当地マンホール」

北は山形から南は大分まで、10年間の車泊旅はマンホールに名所・旧跡・寺社・狛犬・・思い出の旅、ご一緒しませんか。

高村智恵子 in 福島県二本松市油井

2024年09月13日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・福島県

二本松市油井字古屋敷、安達町の最寄り駅となる「安達駅」で、とても素敵な「折り鶴」のオブジェを見つけました。(2016年1月に橋上駅化となる)

二本松市の旧安達町は「智恵子抄」で有名な高村智恵子の生まれ故郷として知られています。安達駅前の「折り鶴」のオブジェは、病んだ智恵子が美しい紙絵を生み出す原点となった千羽鶴をモチーフに造られました。

「医師から「智恵子の症状には簡単な手工を勧めることがいいと」と聞かされた光太郎は、ある日、病に侵されて入院中だった智恵子に千代紙を持っていきました。それを大変よろこんだ智恵子は千羽鶴を折りつづけました。それが紙絵を始めるきっかけとなり、その後は色紙をはさみで切って美しい模様の紙細工を作るようになります。光太郎いわく、その紙細工は「立派な芸術品」であったと言います。」公式HPより

『高村智恵子』、明治19年(1886) 安達町旧・油井村の酒造業・斎藤今朝吉とせんの間に生まれる。明治40年(1907)に大学を卒業し、当時では珍しい女性洋画家の道を選ぶ。明治44年(1911)、高村光太郎と出会い同棲生活を経て、昭和8年(1933)に入籍。昭和13年(1938)、肺結核のため死去。享年53歳。

中学生の頃に初めて読んだ「智恵子抄」智恵子は東京に空が無いといふ」で始まる「あどけない話」。更に強烈に心を捉えて離さなかった「レモン哀歌」「・・・かなしく白くあかるい死の床で わたしの手からとつた一つのレモンを あなたのきれいな歯ががりりと噛んだ」。そこに展開される哀しいほどに美しい情景に涙を流しながら、諳んじられるほど何度も何度も読み返したものです。

安達太良山の上に見える本当の空があるまち、安達町油井地区に復元された智恵子の生家。裏庭には、当時の酒蔵をイメージした「智恵子記念館」があり、美しい紙絵や油絵の作品等が展示されている筈・・・なのですが、私たちにはよくある「本日閉館の札」😱

・・・・・・😭

気を取り直し、二本松駅前にある「智恵子像:ほんとの空」。市の依頼により、二本松少年隊の群像を手掛けた彫刻家『橋本賢太郎氏』により制作、2009年10月1日に建立されました。

【智恵子は遠くを見ながらいふ。阿多多羅山の山の上に 毎日出てゐる青い空が智恵子の本当の空だといふ。あどけない空の話である】


訪問日:2015年6月日

コメント (1)
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