車泊で「ご当地マンホール」

北は山形から南は大分まで、10年間の車泊旅はマンホールに名所・旧跡・寺社・狛犬・・思い出の旅、ご一緒しませんか。

年の初めの神楽三昧「彦張・十羅刹女・八幡」

2022年01月06日 10時00分00秒 | 日本の伝統・芸能・技の美

2013年5月22日「出雲大社遷宮・本殿遷座祭」、「乙立神楽保存会(出雲市)」による【彦張】。

あらすじとしては、異国より飛来した『魔王・彦張』が、出雲の国を我がものにしようとしたとき、『日御碕大明神』が、弓矢をもってこれに立ち向かい見事に撃退する話です。

端正な女神『日御碕(ひのみさき)大明神』

憎憎しげな(笑)顔の『彦張』

そして再び美しい『日御碕大明神』

石見神楽や広島神楽のような派手な立ち廻りはありませんが、それだけに緊迫感が漂います。ちなみに、これを元としたのが、石見神楽の【十羅刹女】だそうですが、戦う女神様って心惹かれます。

ラストはもちろん、日御碕大明神の勝利により、出雲の地は守られて「めでたし~めでたし」(⌒∇⌒)

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2015年4月19日「因原神楽交流大会」、「松原神楽団(安芸高田市)」による【十羅刹女】。

はるか昔、海の向こうから『彦原』という悪神が攻め寄せ、この国を乗っ取ろうとしました。

それを知った『須佐之男命』の末娘である『十羅刹女』は、自ら剣を取って悪神と戦います。

戦いの過程でどんどん悪鬼の形相に変わる『彦原』、その早替りもこの演目の魅力のひとつ。

そして『十羅刹女』の美しい立ち回りも、見慣れている神楽の戦いとは、全く異なる迫力で、これまたお美しい!。

最後は見事『彦原』を退治し、国は救われるのですが、この設定で何か気がつくことありませんか? 

そう、実はこの『十羅刹女』もまた、異国の悪鬼退治がテーマなんてけしからん!と、GHQによって禁じられていた演目の一つだったのです。でもそれって、GHQさんは自分たちが悪鬼だと自覚していたのかしら(笑)・・って思うねですが。ねぇ~十羅刹女さん(⌒∇⌒)

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最後は可愛く、2013年12月7日「神楽門前湯治村:本郷太刀納め神楽」、「上郷子供神楽団(安芸高田市)」による【八幡】。
宇佐八幡宮に祭られている八幡の神『八幡麻呂』が、第六天の悪魔王を退治する話です。
可愛らしい小坊主さん、異国から飛んできた悪魔王が次々と人を殺していると知り、何とかしなければと思うのですが・・

でも敵は強すぎるし・・・どうしたものかと相談した結果『八幡麻呂』を呼んで助けてもらう事にしました。小坊主さんの呼びかけに答えて登場する美しい八幡麻呂。

そして登場する「第六天の悪魔王」

一応、自分たちでも何とかやれるところを見せたい小坊主さん。八幡麻呂の後ろ盾があるせいか、妙に強気で「エイ!!エイ!!」(笑)

でも本気を出されてしまうと一目散に逃げだして物陰に(笑)。あとは八幡麻呂さんに任せて、応援団に徹します。こうして無事に悪魔王を退治。再び平和が戻って目出度し、めでたし(⌒∇⌒)

戦いが終われば、みんな揃って舞台挨拶。いつか正式な団員として登場するのを楽しみにしていますね。

2022年 一月六日

 


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