車泊で「ご当地マンホール」

北は山形から南は大分まで、10年間の車泊旅はマンホールに名所・旧跡・寺社・狛犬・・思い出の旅、ご一緒しませんか。

菊間瓦の町・かわら館 in 愛媛県今治市菊間町

2020年11月07日 08時00分00秒 | 日本の伝統・芸能・技の美

750年の歴史を持つ「菊間瓦」の生産で知られる菊間町。国道196号沿線には瓦工場が林立し、そこかしこに思わず目を引き、足を止めさせる細工瓦が並べられています。特に龍の首根っこに食いついているようにも見える海鷂魚(エイ)」の構図は、初見と言う事もありますが秀逸。

目を引き、足を止めさせた「錦松工房」さんの巨大な鬼瓦!菊間の町・・瓦好きの二人の期待に充分応えてくれそう。

瓦に興味のある人なら、菊間は本当に!見所満載の町。たとえば菊間に訪れて最初に目にするであろう町の玄関「菊間駅」。白漆喰の壁に菊間瓦をふんだんに使った贅沢な作りが来訪者の心を鷲づかみにしてくれます😊

町の隅から隅まで見て歩くのも「アリ」かもしれませんが、流石にそれは時間を要しすぎると言うことで、菊間を代表する施設「瓦のふるさと公園 ・かわら館」にやってきました。

駐車場からエントランスを見てまずは感動!驚嘆!😲、暫くは移動できそうにありません。 「菊間瓦の歴史と伝統を紹介、瓦の技を体感」
HPのサブタイトルの言葉ですが、それはこの「熨斗瓦」を見ただけで実感。竹林の猛虎も、羽ばたく鷹も今にもノッスリと動き出しそう、空高く飛んでいきそう!!

瓦と言えば「鬼瓦」。建物の大屋根を守るのは俺様以外に居ないとばかりに睨みを利かせ、来館者を見守る「大鬼」。

こんなにステキな町なら、当然イメージキャラクターもいるのですが、普通に紹介したんでは面白くない!と・・思ったかどうか。壁一面に瓦をつなぎあわせて作成した『きくまるちゃん』 。髪の毛の菊は、菊間町の花。

瓦屋根の電話ボックス、定番の留蓋瓦の獅子・・次からつぎへと出現する瓦の面白さに我を忘れる二人、こんな調子だと、館内に入れるのはいつの事やら😓

よい加減で見切りをつけて館内に。最初に目に飛び込んできたのは「菊間加茂神社」で毎年開催される秋の祭礼「お供馬の走り込み」。もちろん菊間瓦で製作されたレリーフ。

早速チケット(大人:210円)を購入して館内へ😄 😃
素晴らしいだろうと予想はしていましたが、収蔵品はどれもこれも、ただ、ただ、ため息の出る作品ばかり。

特に二人の足を長く留めさせたのは「市指定文化財 遍照院:庫裏の鬼瓦」。満開の牡丹の花の中で戯れる二頭の唐獅子は、「天保四年(1833)桶屋 清兵衛」の作と、記録にも残されています。

この構図は人気があったのでしょうか? 館内照明だけで撮影した為に鮮明な画像が少ないのですが、上部の獅子が異なったものもありました。

これらは全て、個人の装飾品や芸術作品などではなく、誰もが普通に目にする建物の屋根にあり、当たり前に風雨に晒されてきたものです。よくぞこれほどに残して頂けたものと、その事に感謝したい気持ちです。

一風替わった題材の留蓋瓦、説明には「加茂神社旧拝殿に置かれていた装飾瓦の「サルとタカ」 その昔、サルが馬小屋の番をしていました。仲良しのタカは、馬が自由に遊べるようにサルを押さえつけている」瓦に秘められた物語・・これから瓦を見る目が違ってきそうです。

「常光寺:子供鬼立像(塀隅蓋)」、鬼の子供題材にしたものは非常に珍しくそれだけでも必見なのですが、そのしぐさ・表情が何とも優しく心を惹かれました。

瓦で作られた大狛犬は、愛知県高浜市の神社でも見て来ましたが、それでもこれほどの大作はそんなに多くは有りません。

ここに紹介したのはごく一部分のみ、それも全て、自分の趣味に特に叶ったものばかり😊。ですがこれを見て少しでも「良いな」と感じられたなら、是非とも現物を見てきてください。 きっと全部見終わる頃には、間違いなく鬼師が生み出す瓦のファンになっている筈です😊

金比羅社瓦灯籠(航海灯):文政九年作

訪問日:2011年6月11日


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