きらく堂日記

鍼灸師の喜楽堂が日々の出来事、過去の思い出、趣味にまつわる話などを綴った日記帳(=雑記帳)です

思い出探し(30)・ダラスの金曜日

2010年09月28日 | 思い出探し
 入院して4ヶ月ほど過ぎた1963年(昭和38年)11月22日は忘れられない。

 この時、日米間の通信回線が初めて引かれて、日米でテレビの同時中継が可能となった訳であるが、そんなことより、番組の予定を変更して第一番の中継で入ってきたのが「ケネディ大統領暗殺」の報であり、これにはビックリした。

 病院でも、みんなテレビの前から離れられずに、その成り行きを見守ったが、同日狙撃犯のオズワルドが逮捕され、2日後に今度はオズワルドがジャック・ルビーに公衆の面前で射殺されるという、まるで映画を見ているような展開に驚いた。
 その後に続く葬儀の模様なども次々にリアルタイムで報道され、しばらくの間はベッドの上でテレビにクギづけ状態だったのを覚えている。

 その後、事件の顛末を速報的にまとめた「ダラスの金曜日」という本を年が明けてからすぐに買った。
その本にも当時の写真が載っていて、その中でもオズワルド射殺の発砲の瞬間の写真が強く印象に残っている。
撃たれた腹を押さえたオズワルドより、実はオズワルドの隣りで驚きで仰け反って目をむいているFBI(保安官?)がスーツとネクタイにテンガロンハットを被っているということの方に妙な違和感を感じて、アメリカって進んでいるのか遅れているのか、なんか分からない国だなと思ったことが今でも思い出される。