きらく堂日記

鍼灸師の喜楽堂が日々の出来事、過去の思い出、趣味にまつわる話などを綴った日記帳(=雑記帳)です

一気読み・・・「真夏のオリオン」

2009年06月09日 | 趣味・道楽
忍耐、恐怖、決断、勇気、対立、信頼、自己犠牲、騎士道・・・滴る汗、オイルの臭い、酸欠のあえぎ・・・潜水艦映画は基本的に男の映画である。

久方ぶりの福井晴敏・・・監修?(原作者が別にいる)の本を読んだ。

駆逐艦対潜水艦の対決を中心にしたストーリーがシンプルで最後まで一気読み。


「終戦のローレライ」はストーリーが複雑すぎて、登場人物が多すぎて、誰が味方で誰が敵か、謎、謎、謎、二転三転のどんでん返しで、映画化を想定して書いたというには難解、長編すぎた。
これは無理だなと思っていたが、案の定、映画はストーリーのつまみ食いで、しっちゃかめっちゃか、CGも稚拙でひどい出来だった。

「真夏のオリオン」はストレートなストーリー展開で、映画も期待できるかも。
ただ、戦闘の緊迫感はまあまあだが、どうしても女性が絡んでくると話がぬるくなって、ロマンチックに過ぎてしまうのが難点。
映画では、若手男優を揃えて、女性客を動員したいのだから仕方ないか。
この辺の脚色は福井晴敏がしたのだろう、多分。
後は映像が問題かな。
リアルに、機器の重量感が出せれば良いのだが。下手に綺麗過ぎるのはがっかりだが、さてどうなるか。


潜水艦映画もシリアスなものからコメディーまで沢山あったが、男が見る潜水艦映画としてお奨めは、

駆逐艦「秋月」と米潜水艦「ナーカ号」の戦いを描いた「深く静かに潜航せよ」、クラーク・ゲーブル、バート・ランカスター主演。

英駆逐艦とU・ボートの戦いを描いた「眼下の敵」、ロバート・ミッチャム、クルト・ユルゲンス主演。

緊迫感と息苦しさではユルゲン・ブロホノフ主演の「U・ボート」あたりがピカイチかな・・・、どれもちょっと古いか?!。歳が分かってしまいますね。

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