きらく堂日記

鍼灸師の喜楽堂が日々の出来事、過去の思い出、趣味にまつわる話などを綴った日記帳(=雑記帳)です

もう12月だ~。

2007年11月30日 | 日々の暮らし
 今日で11月も終わり、2007年もいよいよ師走に突入します。
なんか早い早い!。1年の長さが歳とともに益々短くなって・・・・。

 それもそのはずで、小学1年生の頃の1年間はそれまで過ごした6年間に対する1年間で、つまりそれまで過ごした年月に対して16.7%にもなるのに、57歳の1年間はたったの1.8%にしかならない訳であり、これだけでも10分の1程になっているのに、更に単に時間の尺度では表せない経験量ではおそらくそれ以上の差が有るわけで・・・・毎年1年間が短くなってくと感じるのは当然ですね。

 今年は自分の部屋を早めに大掃除してしまおうと、ばたばたばたばた・・・結果、すっきりしましたが、コレクションは捨てる訳にもいかず、籠槍と鈎つき長槍は何とか引き取り手を見つけたものの、相変わらずこんな状態です。

バライチゴの思い出

2007年11月26日 | 日々の暮らし
 学校は小高い岡の上にあり、東には遠くまで続く緑の田んぼと左手の気仙沼港には漁船が小さく見えました。
 西側は通学路の坂道を挟んで杉木立が夏の日差しをさえぎっています。校門前の道の向こう側にはさほど広くない畑があり、畑と坂道の間の斜面には雑草が茂っていましたが、その中に一所だけオレンジ色の沢山の実をつけた胸の高さほどの樹が茂っている場所がありました。
 友達がバライチゴだと教えてくれました。この前までは全く気がつかなかったのに、今日、友達に誘われて学校帰りに探検していて見つけたのです。なんでもキイチゴの一種だそうで、友達は「おいしいよ!」とポイっとオレンジ色の実を口の中に放り込みました。私も恐る恐る口に入れるとプリプリした実の甘酸っぱさが口いっぱいに広がりました。
 なにか宝物を見つけたような気がしてうれしくなりました。仙台市からこちらに転校して間もない私には始めての味で、とても美味しく感じました。友達は「ここは、ないしょだよ。」と言いました。
 ランドセルから空になったアルマイト製の弁当箱を引っ張り出して、それに一杯バライチゴを入れて、家に持ち帰りました。指先が黄色になりました。「お母さん、お土産!」といって差し出した弁当箱を開けて母は「まあ、きれい」と言いました。「おいしいんだよ」というと、母は一粒をつまんで口に入れ「おいしい、おいしいね!」と言いました。そして「お父さんとお兄ちゃんにも上げましょうね。」と言って蓋を閉めました。
 お弁当箱が閉じた後もしばらく部屋の中に甘酸っぱい香りが残っていました。
50年近く前のことですが、なぜか今でも鮮明に残っている思い出です。

美容鍼灸から悪夢へ

2007年11月26日 | 日々の暮らし
 中国では80年代から社会的に“健美”(健康で美しく!)の要求が高まり、「中医美容」として発展してきました。最近では様々な国際会議も開かれるようになっています。美容鍼灸のカリスマがアメリカ人だったりします。
そもそも現在、鍼治療が盛んなのは米国やヨーロッパの国々で、中国人や韓国人の鍼灸師も活躍していますが、日本人の鍼灸師は語学力の所為か、島国根性の所為かまだまだの様です。美容分野への鍼灸の進出を図るため、スパやエステとのコラボレーションを志向している鍼灸師もいますが、時々TVで取り上げられたりするものの、まだまだ認知度は低いようです。今後が期待されますね。

ところで、規制緩和によって、ここ5年ほどの間に鍼灸の国家資格取得のための専門学校は3倍程に増加しています。学校経営者は儲かっているのでしょうが、ものすごい勢いで増加した卒業生はいったいどうするのでしょうか。鍼灸師(国家資格をもっている)の数が増加しても、既存の治療院の数ではこれを吸収できなくなっているのが現状で、資格は取得したものの・・・・有資格難民といえる若い人たちが増えているのです。

タクシー会社の規制緩和と同じように東洋医療系学校の規制緩和はどう考えても悪法としか思えません。資本主義社会における、競争による自然淘汰は当然と言えば当然なのですが、資本家の弱肉強食の原理を労働者まで拡大しないで欲しいものです。収益拡大→顧客獲得→運賃値下げ→コストカット→人件費削減→賃金削減の結果、低賃金・長時間労働で疲弊しきっているドライバーさんたち。強者どうしの戦いの結果で弱者が更にムチ打たれるようなことの無い様に、結果として何が起きて来るかを充分検討し、旨くコントロールしていくのが国の仕事なのですが、国は全く無策ですね。

 需要と供給の観点からすれば鍼灸師よりもマッサージ師(これも国家資格が必要なのです)の方が必要なのですが、マッサージ師の資格をとるための学校の数は規制されており(視覚障害者の職業が健常者によって圧迫されないように・・・)、現在急増しているのはあくまで鍼灸の資格をとるための学校なので、つまり卒業生は鍼灸の資格しか持っていない訳で、そのことで仕事の幅(治療の幅)は狭められてしまうのです。おそらくこの人たちの多くは按摩・指圧・マッサージ的施術も付加して治療することになるのでしょうが、その場合は勿論無資格診療(法律違反)となってしまいます。一方、FTAの交渉も問題ですね、整体・カイロなど無資格者が氾濫しているマッサージ業界の現状で更にタイ人のマッサージ師(タイ古式マッサージ)の受け入れを自由化しようというのですから・・・何のための国家資格(あんまマッサージ指圧師)なのでしょうね。なし崩し的にマッサージ師の国家資格を無くそうとしているとしか思えません。

 マッサージ師の国家資格を取得するための学校を増やして、有資格者を増やし、勿論外国のマッサージ師にも日本の国家資格取得を義務付ける(看護師やヘルパーさんの外国人労働者受け入れでは義務化されている)、かわりに無資格者の取り締まりをキチンと行っていった方がすっきりすると思うのだが。無免許運転の取り締まりだけでなく無免許施術者の取締りをしっかりやって欲しいものだ・・・。
 まったく役人のすることはチグハグで分からない。監督官庁間の縄張り争いや連携したくない体質があるのだろうが、昔も今も変わらないお役所仕事のなせる業か、その場しのぎ、無責任、○○の品格なんておこがましい。武道を義務教育に入れれば礼儀正しい良い子が育つなどのバカを言う。C型肝炎、諫早湾干拓、グリーンピア、年金、守屋、額賀、恥を知れ・・・・

・・・・・・と何がなんだか分からず怒り心頭に達したところで目が覚めたのでした。ああ今日も嫌な夢をみてしまったな。




インフルエンザ/予防接種のお値段?

2007年11月22日 | 日々の暮らし
 毎日の通勤電車の中でマスクをかけている人が増えてきている。ゴホゴホ咳き込んでいる人もいるし車両の中で豪快にクシャミでもされたら・・・息を止めておくわけにもいかないし・・・逃げ出すわけにもいかないし。車両にインフルエンザにかかった人がいて、一発くしゃみをしたら、その車両はアウトですからね・・・自己防衛のため使い捨ての医療用マスクはしていても気になります。<<<<<>>>>>
今年もまたインフルエンザが流行しそうなので、早めに予防接種を受けておこうと思いたち、
睡眠時無呼吸症候群・・・・・・・・・・・・・・・の治療(といっても、毎回 どうですか?と聞かれて、血圧測って、C-PAPのリース代を払うだけなのだが・・・)に神奈川県呼吸器循環器病センターに行ったついでに、と思って受付で申し込むと、「一般扱いになるので(非一般ってなに?)料金は4千数百円ですが、大分待ちますよ。」と言われた。こちらは待ち時間の間にチョチョッと注射してもらおうと思っていたのに、無呼吸症の診察が終わってからでないとダメらしく。それじゃ家の近くで受けますとお断りした。家の近くのいつも利用している内科医院に行ったが、予防接種を受ける人が沢山で結局1時間待ちとなってしまった。

ところで、ここでの料金は3000円でした
さらに、他の病気で通院している人がついでに受ける場合は2000円とのことであり、料金設定はいったいどうなっているのかしら?。初診料とか技術料とか○○料とか△△料とか・・・レセプトの点数はいろいろな項目に分かれているので、これらの設定のしかたによるのでしょうが、倍も違うと言うのはね・・・ちょっとビックリ。
基本的にはご近所の良く利用している医院で受けるのが良いみたいですね。
<鍼灸マッサージサロン・セラピット>

白黒テレビ

2007年11月19日 | 日々の暮らし
 先日テレビで「金曜ロードショウ」を観ている最中に、しかも丁度佳境に入ってきて「どうなる~!?」と言う時に「プン」という情けない音とともに突然画面が白黒に変わった。「なんだ?なんだ?これは~」とあれこれいじってあがいてみても変化なし。それから家のテレビは50年前の白黒テレビになりました。
たまに場末の飲み屋でカラーバランスが崩れてセピア色風になったテレビが置かれていたりすると「新しいの買えよ~!」と言いたくなりますが、まさか家のテレビが白黒になるとは・・・。
 昔の白黒の映画は、劇場は勿論テレビの画面で観ても全く違和感を感じませんが、その他のテレビ番組は全く駄目・・・見るに耐えません。特にバラエティー番組やお笑いは最悪です。白黒の画面では笑えません。

白黒の映画は、白黒なるが故に独特のムードがあり、その映像が心にしみるのですがテレビの映像は全くなさけないですね。たまに昔の「シャボン玉ホリディー」などが放映されますがうら寂しくて全く観るに耐えないですね。
白黒映画はそれを前提にして作成されている訳で、光と影の扱いに工夫をこらして作られています・・・黒沢監督の「羅生門」でのパンフォーカスや墨汁を入れた黒い雨、「椿三十郎」の黒い花びらの椿などが有名・・・がテレビの映像や最近の映画はカラーを前提としていますので、あくまでカラーを引き出すための照明や処理がなされているのでしょうね、北野ブルーなんてのもあるのですから。

 白黒映画で育ったから白黒の名画に違和感を感じないのか、ただの郷愁がそうさせるのか、定かではありません、ちなみにそのときやっていたのはデンゼル・ワシントン主演のサスペンスでしたが、白黒になったらとても観る気がしなくなりOFFしました。最近でも「キャプテン・アメリカ」や「シン・シティー」など白黒(風)作品も出ているので、若い人たちがどんな感じで見ているのか知りたいですね。少なくともこれらの作品はアメリカンコミックを雑誌で読む感じで、立体感を無くした非現実的な世界を表現するための手法として、CG的に白黒風にしていると思うので、昔の白黒映画とはちょっと違いますけどね。

 朝は仕事前にみのもんたの「朝ズバ」を観るのが習慣(悪しき)でしたが、白黒になったら汚くて観る気がしなくなり、朝はFMラジオにしています。

 少しこのまま白黒を続けたいと思いますが、多分すぐ新しいテレビを買いたくなるでしょう。地デジまで5年弱あるし、今高価な地デジ対応のテレビを買うつもりはなく、安い(ホントに安いですよ!投売り状態?)アナログを買おうと思います。2012年頃には地デジ対応テレビも各社で安売り競争に入っているでしょうから。

リーサルウエポン?

2007年11月16日 | 日々の暮らし
 ドカドカドカドカドカ・・・とベレッタM92Fをマシンガンの様に連射するのは、リーサルウエポンのメル・ギブソン。
 あんなの出来っこありませ~ん。あれはあくまで映画用で、空砲で、しかも火薬の量も少なくしているので反動も少なくって・・・。まともだったら狙いなんか定まりませんヨ~。

 平和主義者の私がなぜ刀剣や銃砲が好きなのかは分かりません。居合いで刀を振り回している合間に、チョッと射撃の練習です・・・。使うのはベレッタM92F。もちろん日本では銃刀法違反ですので絶対にしてはいけません。ここはタイ・バンコク郊外にあるバンコク警察の射撃練習場。インストラクターはもちろん警察官で、小使い稼ぎのアルバイトかな。
 私の場合はドン・・・・・・・・・・・・ドン・・・・・・・・・・・・ドンという感じかな。それでも25m先のマンターゲットになかなか当たらないのは、どうして?

ヴェルニー公園

2007年11月15日 | 日々の暮らし
 11月とは思えない陽気にさそわれて定休日恒例のお散歩。
家でゴロゴロ、ダラダラ過ごすのが嫌いなので、最近は魚釣りか散歩が定休日の定番となっています。デジカメとgigabeatと文庫本を持って、まずは最近気に入っている横須賀のヴェルニー公園へ・・・。いつもは横須賀中央駅から繁華街を通っていくのですが、今回は2駅手前の逸見駅から歩いてみました。逸見のウェルシティ市民プラザ内の横須賀市健康増進センター(トレーニングジムがある)を覗いてから公園に向かいました。公園は相も変わらず落ち着いたたたずまいで、犬の散歩のおばさんや、ベンチで日向ぼっこのおじさんや、ジョギングのおじいさん(?)がちらほら・・・。

 公園の名前は江戸時代末期に幕府に招かれて来日し、横須賀製鉄所の建設に尽力し、初代の首長(所長)になったフランス人の技師・ヴェルニー氏に由来していますが、公園の中にはおしゃれでかわいいいヴェルニー記念館というものがあって、所縁のものが展示されています(入館無料)、特に当時の3トン・スチームプレスはなかなかのものです(ブログに写真掲載)。

 ここからボードウォークをぶらぶら歩きながらショッパーズ(ショッピングセンター)方向へ・・・何気なく海の中を覗くと、なっ!なんと1匹の大きな黒鯛が岸壁の際をゆったりゆったり泳いでいるのを見つけました。この陽気で黒鯛も、なんか気持ちよさそう・・・。
 さらに16号に出てベース前を通って三笠公園へ。
ここも、幼児を遊ばせているお母さんグループが少しいるだけで、三笠記念館の中で「大和の特別展示」をやってる割には人出無し・・・。
展示を見ようかなと多少思ったけれど、呉の「大和ミュージアム」でも見ているし、まあいいか・・・と中には入らず・・・入館料500円ももったいないしネ。

 それにつけても戦艦「三笠」は立派ですね。日露戦争でロシアのバルチック艦隊を撃破した生の戦艦がここに残っている事そのものが凄いですね。ここにこうして生き残っているのは戦後の米軍・GHQのおかげなのですね、なにしろ、戦後ほったらかしでぼろぼろになっていた三笠の修復・保存のために米軍は1隻の揚陸艦を日本に寄付し、これをスクラップして売却した代金でそれが可能となったということですから。大国ロシアの当時最強の艦隊を極東の名前も知らないような小国の艦隊が打ち破ったのですから・・・世界的に凄いことで、新しい国でなんでもかんでも記念物を大切にし保存したがる米国人気質が幸いしたのでしょうか、まして撃破した相手がロシアなのですからね・・・日本を反共の防波堤にしようと考えていた米国(当時も今も)の思惑に合致したのでしょうね。ほんとに三笠は運が良かったね・・・。(ブログで写真掲載)
<鍼灸マッサージサロン・セラピット>

風林火山 義元死す

2007年11月13日 | 居合・日本刀
 前回の「風林火山」(NHK)で今川義元が桶狭間で織田方の奇襲を受けて死んだ。
この合戦にはいろいろ説があるようで、嵐を突いての奇襲という形が映画では多いが、今川の陣立てが長く伸びたのを幸いに本陣に真っ向勝負を挑んで勝利したと言う説もある。今回のドラマでは戦闘が火縄銃の一斉射撃から始っており、織田方が嵐の中を今川方の軍陣近くまで接近し、晴れ間をぬって攻めかかったという設定のようだ(雨じゃ鉄砲撃てないし)。歴史に真実は無いと言われるが、果たしてどうだったのか・・・裏に山本勘助の策略があったとしているが、これはあくまでフィクション・・・、なにしろ勘助が実在したかも定かではないのだから。

 ところで最近内野聖陽の顔が「七人の侍」のころの三船敏郎にやたら似てきているのが気になります。「蝉時雨」のころの若侍からイメージが変わって来ましたね。これも芸の内かな~。ちょっと演技がオーバーですが、良い時代劇俳優が少ない中で貴重ですね。

 またまた話し変わって・・・前に書いた話ですが、もう一度・・・。
 武田信玄の死については様々な説があるようです。織田信長にヒ素で毒殺された説、1573年の三河侵攻時の野田城攻城戦の時に城内から狙撃されたとする説(黒澤明の「影武者」ではこのシーンがあった)などですが、信玄は上洛を開始するかなり前から病気だったようで、持病の労咳(肺結核)、あるいは胃がんなどによる病死説が有力とされています。記録によれば、病で倒れた時に「四華の灸」をして持ち直したということがあるようで、そうだとすれば肺結核とか、肺がんとか、肺炎とかが死因なのではないかと思われます。

 鍼灸治療では「奇穴」という施術点が使われる場合があります。ある疾患に対して著効があるとして歴史的に受け継がれてきた施術点のことですが、この中に呼吸器疾患や心臓疾患に効くとされる「張介賓の四華の穴(ちょうかいひんのしかのけつ)」があり、信玄はこのツボに灸治療を行ったのだと思われます。背部でだいたい胃の後ろ辺りでしょうか、実際には細紐をつかって、身体のある寸法を測って、それを基準に場所は割り出されるのですが、背骨を中心にひし形の角の4箇所が施術点となります。ここに灸をすえるのです。ところで奇穴は二百数十穴あるとされますが、急性腰痛の「腰腿点」(ようたいてん;手の甲にあります)、寝違いに「落枕」(らくちん;手の甲にあります)、頭痛・めまいに「四神聡」(ししんそう;頭にあります)、中風・言語障害に「中風七穴」(ちゅうふうななけつ;全身に分布)、子供の疳の虫に「小児斜差の灸穴」(しょうにすじかいのきゅうけつ;背中にあります)、などが有名で、いまでも良く使われているのです。
(鍼灸マッサージサロン・セラピット)

椿三十郎 2007

2007年11月09日 | 居合・日本刀
 リメークされた「椿三十郎」が12月1日に封切られるようだ。
織田裕二=三船敏郎 豊川悦司=仲代達矢 松山ケンイチ=加山雄三 小林稔侍=志村 喬 鈴木 杏=団 令子 藤田まこと=伊藤雄之助 中村玉緒=入江たか子 佐々木蔵之介=小林桂樹・・・と主なキャストの新旧を対比すると・・・ナンダカナ~?大丈夫かなア?という感じ。

 幼稚園の時に映画好きの母に連れられてみた「七人の侍」はただただおそろしく、トラウマとなって心の深層に残り、その後次々と黒澤作品を観にいく結果となりました。特に小学生の時にみた「用心棒」は開始早々の切断された人の手首を咥えた野犬の登場シーンから画面に引きずり込まれて・・・すごい・・・すごい・・・すごい・・・すごいの連続で・・・。

 それに比べて、中学生になってから、待ってましたの思いで学校をサボってまで観た「椿三十郎」は、あれ?・・・あれ?・・・あれ?・・・あれ?・・・何これ・・・と言う感じで、最後の果し合いのシーンは最高でしたが、それ以外は何かドタバタの喜劇を観ている様で・・・ガックリきたものでした。
 その後何度もリバイバルされるたびに観ましたが、私の「用心棒」>>「椿三十郎」の評価は変わることはありませんでした。

 その「椿三十郎」がリメークされて公開されるという。こういう残酷(逃げ惑う人を何人も斬っちゃうんですよ!、門番のおじさんもタタッ斬っちゃうんですよ!)&笑っちゃえる作品しか昨今の若者にはうけないのでしょうかネ・・・。最近、アイドル主演で、ただただ斬り殺す人数と残虐性を競うような時代劇が多すぎますね。それに比べれば今回の椿三十郎はなにしろ脚本が昔のまま(黒澤、菊島、小国)なのが救いですが・・・果たしてどんな作品に仕上がるか、多分、昔以上に笑わせてくれるのでしょうね・・・と言いつつ、結局はやっぱり今度も見に行っちゃうのですが・・・。

 リメークでは「隠し砦の三悪人」の方が期待もてるかな・・・ストーリーがハラハラ、どきどき、ちょっと笑って、最後は爽快感。「裏切り、ご免!!」、しびれるねこの台詞、今でも時々使ってま~す。