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ファイト一発!税理士イワサの社長応援ブログ

税理士の岩佐孝彦が社長に“元気”と“勇気”をお届けするブログです。

桃栗三年 柿八年

2013年01月03日 | 日記
正月三が日を有意義に過ごしていますか?

私は昨日、岡山県の山奥で“一人温泉”していました。


携帯電話が圏外になるような人里離れた場所。

都会の喧騒を忘れられる、何とも贅沢な正月ならでは
の時間で、物思いにふけるには最高の空間。



雪景色は風情がありました。

というわけで、昨日に続き、経営者の【惜福】について
じっくり考えます。



▼「今のお金」よりも「将来のお金」


これも「惜福」の例である。

経営の究極の目標は【会社を潰さず、存続させる】こと。

そして、会社経営は人生同様、山あり谷あり。

今年儲かったからといって、未来永劫右肩上がりは、
基本的にありえない。



よって、目の前の利益をすべて享受してしまわず、
将来の不測の事態に備えるためのキャッシュを
計画的かつ戦略的につくるべし。



例えば、注意が必要なのは「決算賞与」。

会社で稼いだ利益を従業員に全部還元するのも
熟慮が必要である。

全社で利益目標を大きく上回ったということで、

従業員のモチベーションアップのため、

よく頑張ってくれた従業員の労に報いるため、

特別に「決算賞与」を出してあげることは大切である
ことに間違いはない。

しかし、さじ加減は絶対に必要である。

決算賞与は、確かに従業員に大変喜ばれるだろうが、
効果はあくまで【一時的】にすぎないからだ。


従業員の物心の幸せを真に追求するなら、

目先の賞与も大切だが、例えば、

▼将来の退職金財源のためのファンドづくり

▼万一ケガや病気をしたときの保障

を生命保険のチカラでつくるべく、

【将来のお金】の予算取りが大切である。



いったん「決算賞与」で出してしまったお金は、
従業員にとって既得権になってしまう。


来年以降も同水準の利益を稼ぎ続けられる保証
があるなら全く問題ない。


しかし「一寸先は闇」の今日の経済環境の中では、
目先の利益全ての享受に社長と従業員が走るのは
賢明でない。


「将来のお金」を準備していない経営者の99%は、
目の前の資金繰りに精一杯でそんな余裕はないと言う。

ただ私からすれば、そんなことを言っているから、
いつまでたってもお金の悩みから解放されないのだ。

目先の利益全てを享受しない「惜福」が下記を実現させ、
経営者に精神的安定とやりがいと幸福をもたらす。

▼会社の永続的な発展

▼どんな時代が来ても動じない財務基盤

▼安定した雇用を通じ、従業員の物心の幸福の追求



「福」も女性と同様(?)追いかけるほど逃げていくもの。

福が本当に欲しければ、“惜しむ”心を持とう!

▼桃栗三年 柿八年

という言葉もある。

芽が出て実がなるまでに、桃と栗は三年、柿は八年かかるのだ。

将来の「収穫祭」へ向けて、2013年を突き進む!






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