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ファイト一発!税理士イワサの社長応援ブログ

税理士の岩佐孝彦が社長に“元気”と“勇気”をお届けするブログです。

新規ビジネス立ち上げに必要なこと

2010年05月11日 | 日記
財政難が叫ばれる日本ですが、明るい光もあります。

政府が昨年12月にまとめた「新成長戦略~輝きのある日本へ」の中で、日本の強みを活かした
成長分野として、下記のように明記されています。

★2020年までの目標

 ①環境・エネルギー … 新規市場50兆円超、新規雇用140万人

 ②健康(医療・介護)… 新規市場45兆円、新規雇用280万人


つまり、上記2分野は国が今後の有望市場として、重点的に予算が組まれ、新規雇用創出
へ向けて色んな施策が打たれるということです。



今日もクライアントの「エコ・省エネ」の分野における新規ビジネス立ち上げの事業プラン
づくりの相談に対応しました。

そのお客様も近年の利益率悪化の傾向に危機感を感じ、現状の延長線上には未来の成長ビジョン
は描けないと判断され、社運を賭けた新規事業の創造を目指しているとのこと。

外部環境の分析では、市場縮小の死角は見当たりません。

ほんとに良いところに目をつけられたと感銘しました。



今日の閉塞感の感じられる経済情勢の中で、過去の収益モデルと決別し、新たなビジネスを
立ち上げようと考える経営者は多いと思います。

その中で、上記2分野は候補の一つとなるケースもあるでしょう。

ただ私が多くの中小企業経営者の相談を受ける中で思うのは、

◎マーケティングデータに基づく市場分析で収益性が高いと判断できても、
 成功するとは限らない

ということです。

やはり経営者自身がその新規ビジネスに対し、社会的使命感というか、天命とも言うべきものを
胸に秘められるものでないと成功しないということなんですね。


机上の論理で成功シナリオが綿密に描けても、絵に描いた餅で終わるケースが多いのです。

一つの例でいえば、ちょうど1年前に流行ったインフルエンザ。

当時の神戸は非常事態にありました。

その後、インフルエンザ対策の商品が色んな流通ルートで販売されました。

多くの企業が「インフルエンザが猛威を振るう中、これは儲かるだろう」と考え、取り扱った
ケースが多かったようです。

しかし、それは「取らぬ狸の皮算用」で終わった例が多かった…

インフルエンザに乗じて、ひと儲けというのは甘い幻想だったのか…


やはり、単に儲かりそうというだけで手がけた新規ビジネスは成功しないということです。


今日相談に乗った経営者は二代目でいらっしゃいますが、先代が以前から構想として持って
おられたビジネスアイデアだそうです。

先代は数年前に他界されたのですが、まさに先代の遺志を引き継ぐという意味も込められて
います。

まさに自己のDNAに根ざした新規事業。

この社長は使命感をもって取り組もうとされておられますので、是非とも明るい未来へ向けて
歩んで頂きたいと顧問税理士として切に願っています。

経営者の皆さん、社会的使命感をお互い大切にしていきましょう!




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