有名タレントの母親が「生活保護」を受給していた件が
最近問題になりましたね。
この件が契機になり、厚生労働相の発言が自治体の現場
で波紋が広がっているとの記事が先日の日経新聞に出て
いました。
その発言とは、
◎親族の【扶養義務】を厳格に適用する
というもの。

全国の市町村の中で最多の15万人超が生活保護を受けて
いる大阪市でも、こんなことが起こっています。
「父親が5歳の時に失踪し、20年間父親と会っていない、
25歳の男性がいた。
ある日その男性のところに大阪市から、内容証明でこんな
通知が来た。
あなたの父親が生活保護を受けているから、保護費を払って
ほしいと…
大阪市は戸籍謄本を調査し、息子さん宛に通知文を郵送した
模様。
25歳の男性は激怒し、そんな費用は一切払えないと拒否。」
さあ、この男性は法的にみても、大阪市からの支払いを拒否する
ことができるのか?
某テレビの「行列のできる法律相談所」みたいになってきましたが、
この男性は法的にこの通知を拒否することはできません。

この法律が根拠となるからです。
★【扶養義務】に関する法律 … 民法第877条
「直系血族及び兄弟姉妹は、互いに扶養をする義務がある」

つまり、親族間でお金のある人がお金のない人に対し、金銭援助をする
のは義務であると法律に記載されているのです。
これはあくまで【義務】であり、【贈与】ではありません。
よって、「贈与税」ではなく、「所得税」の対象になります。
◎贈与税 … タダで資産をもらった時にかかる税金
◎所得税 … 自分が手にした収入にかかる税金
扶養義務に基づく最低限度の生活費は【贈与】ではなく、【所得】に
なるんですね。
ただ所得といっても非課税ですので、ご安心下さい。

民法で定める扶養義務とは、お金に困っている親族を家に上げて、食事を
出したりして面倒を見ることを指すのではありません。
ここでいう扶養義務とは、最低限度の生活費相当のお金を渡してあげる
ことなんですね。

このように見てみると、法律はほんとにドラスティックです。
人生お金全てでないとよく言われます。
私自身もそう思います。
しかしながら、
★会社経営はお金で始まり、お金で終わる
という側面があるのと同様、
★親族間の扶養義務もお金で始まり、お金で終わる
という現実もあります。

ちょっと寂しい気がしますが、「現金 = 現実」なのでしょうか?
最近問題になりましたね。
この件が契機になり、厚生労働相の発言が自治体の現場
で波紋が広がっているとの記事が先日の日経新聞に出て
いました。
その発言とは、
◎親族の【扶養義務】を厳格に適用する
というもの。

全国の市町村の中で最多の15万人超が生活保護を受けて
いる大阪市でも、こんなことが起こっています。
「父親が5歳の時に失踪し、20年間父親と会っていない、
25歳の男性がいた。
ある日その男性のところに大阪市から、内容証明でこんな
通知が来た。
あなたの父親が生活保護を受けているから、保護費を払って
ほしいと…
大阪市は戸籍謄本を調査し、息子さん宛に通知文を郵送した
模様。
25歳の男性は激怒し、そんな費用は一切払えないと拒否。」

ことができるのか?
某テレビの「行列のできる法律相談所」みたいになってきましたが、
この男性は法的にこの通知を拒否することはできません。

この法律が根拠となるからです。
★【扶養義務】に関する法律 … 民法第877条
「直系血族及び兄弟姉妹は、互いに扶養をする義務がある」

つまり、親族間でお金のある人がお金のない人に対し、金銭援助をする
のは義務であると法律に記載されているのです。
これはあくまで【義務】であり、【贈与】ではありません。
よって、「贈与税」ではなく、「所得税」の対象になります。
◎贈与税 … タダで資産をもらった時にかかる税金
◎所得税 … 自分が手にした収入にかかる税金
扶養義務に基づく最低限度の生活費は【贈与】ではなく、【所得】に
なるんですね。
ただ所得といっても非課税ですので、ご安心下さい。

民法で定める扶養義務とは、お金に困っている親族を家に上げて、食事を
出したりして面倒を見ることを指すのではありません。
ここでいう扶養義務とは、最低限度の生活費相当のお金を渡してあげる
ことなんですね。

このように見てみると、法律はほんとにドラスティックです。
人生お金全てでないとよく言われます。
私自身もそう思います。
しかしながら、
★会社経営はお金で始まり、お金で終わる
という側面があるのと同様、
★親族間の扶養義務もお金で始まり、お金で終わる
という現実もあります。

ちょっと寂しい気がしますが、「現金 = 現実」なのでしょうか?