ファイト一発!税理士イワサの社長応援ブログ

税理士の岩佐孝彦が社長に“元気”と“勇気”をお届けするブログです。

理念は引き継がれる…

2007年03月02日 | 経営の話
先日、クライアントの会社の会長がお亡くなりになるという訃報が入りました。

私も担当スタッフと一緒に告別式に参列させて頂きました。


二代目社長が告別式最後のご挨拶で述べられた、お父様にかけたい言葉。

「親父はほんまに幸せやったのう…」

私も思わず胸をつまらせてしまいました…

この二代目経営者の方は、私と同じ年齢の方ですが、この年で親を亡くす悲しみは
ほんとにご心中察するものがあります。

心よりお悔やみ申し上げます。そして、ご冥福をお祈りいたします。



昔からこんな言葉があります。

●金を残すは下策
●仕事を残すは中策
●人を残すは上策


事業承継で悩む、全国の中小企業経営者に深く突き刺さる言葉ですね。


でも、このクライアントの会社は、まさにこの言葉を実践され、正真正銘の「人」
を残されたと、私はお亡くなりになられた会長に申し上げたいと思いました。

中小オーナー企業の経営でよく見られるのは、代替わりしたときに経営が傾くと
いう現象です。

カリスマである創業経営者が不在になった途端に経営がおかしくなり始める…

二代目も先代の築いた枠組みから脱皮することができず、四苦八苦するばかり…

こうした例は珍しくありません。


しかし、この二代目経営者は、先代の築かれた基盤をベースに、真のお金が残る
経営を目指され、ご尽力されています。

営業面でも、先代の人脈に頼るのではなく、どんどん自分の人脈を拡大されて
おられます。


きっと大丈夫ですよ! 
息子さんは立派に貴殿が築かれた会社を更に大きく成長発展させていかれること
でしょう。

私は、天国の会長にそう心より言いたいと思います。


一時期、危機的状況にあった松下電器産業を見事にV字回復を遂げさせた、
中村元社長は改革当初より、こんなことを言われていました。


●改革を成功させるために、幸之助創業者の理念以外のものは全て破壊していく!
 そして、時流にマッチしたビジネスモデルを新たに創造する!


まさに二代目経営者に当てはまる言葉ではないかと私は考えています。

経営の神様と呼ばれた幸之助創業者のシンボルといわれた「事業部制」や「販売店
網」を見事なまでに創造&破壊されていきました。

これが近年の松下電器産業の快進撃につながったといわれていますね。

ただここで注意すべきことがあります。

たとえ経営のシステムはどんどん破壊していっても、理念だけは破壊しては
いけないのです。

松下電器産業でも、いくら時代が変遷しても、理念だけは永遠に引き継がれて
いるのです。


●先代が亡くなっても、理念は永遠に引き継がれる…

二代目経営者の皆さん、先代の理念を胸に刻んで頑張っていきましょう!



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