ファイト一発!税理士イワサの社長応援ブログ

税理士の岩佐孝彦が社長に“元気”と“勇気”をお届けするブログです。

仕事の基本

2007年04月06日 | 経営の話
先日2日連続で、某大手企業の新入社員研修の講師を務めました。

ついこの間まで学生のガキとあなどるなかれ。

誰もが知っている大手企業に入社してくる新入社員は、やっぱりモノが違いますね。

とにかく飲み込みが早い!

また、受け入れ側の会社の方も、きちんと人材教育のシステムが確立されている。

入社式の翌日から2日間の集中研修で、全員寮に泊まらせて、いっぱい宿題を
与えます。

社員の大半がほとんど徹夜状態…

そうやって、光る原石をガンガン磨き上げて、中核社員へと育成していくのです。


●Plan-Do-Check-Action
 (PDCAのマネジメントサイクル)

●ホウレンソウ(報告-連絡-相談)

●文書&報告書の書き方

などなど…


ビジネス社会での基本中の基本を研修の中では叩き込んでいきます。

でも、正直なところ、優秀な彼らに教えながら、このことを会計事務所業界に
置き換えると…

●会計事務所業界の常識はビジネス社会の非常識

という面が多々あるんじゃないかと考えてしまいました。


例えば、ホウレンソウの基本の中には…


●結論を先に話す。その根拠や理由は後から話す。

●簡潔にポイントを話す。

●文章で長々と書くのではなく、ポイントのみを箇条書きで書く


といったものがあります。


しかし、例えば、税理士資格を取得するための国家試験である税理士試験の問題
では…

●税法の条文を長々と一字一句違わないように書かせられる

●根拠となる計算式や理論を長々と書かせた後、最後に結論を持ってくる

こういう性格をもつ特殊な面もあります。


また、お客様へのご説明もついつい税法の専門用語を使ってしまいがちです。

例えば…

●費用計上、損金算入   ではなくて、

●経費で落ちる      という言い方をした方がお客様にはわかりやすい。

   
誠に残念ながら、会計事務所業界にどっぷり浸かってしまうと、こうした
ビジネスセンスが希薄になる恐れがあるなあと危機感を覚えました。


早速、今日の朝のミーティングでは、某大手企業の新入社員向けのテキストの
抜粋版を用いて、会計事務所業界に置き換えると我々はどうしていくべきかを
皆で共有化しました。

スタッフには何も伝わらなくて、社長の独りよがりというか、自己満足に終わって
いないことを祈りながら…(笑)


でも、新入社員とふれると、原点に戻ったみたいで、またリフレッシュな気持ち
になれますね。

経営者の皆さん、お互い頑張っていきましょう!


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