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ファイト一発!税理士イワサの社長応援ブログ

税理士の岩佐孝彦が社長に“元気”と“勇気”をお届けするブログです。

人口減社会に光はあるか?

2005年12月23日 | 経営の話
昨日、厚生労働省より2005年の人口動態統計の年間推計が発表された。
1899年の統計開始以来初の自然減となったそうだ。

日本の総人口が減少に転じるのは2007年と予測されていたが、今回の発表により
当初の予測より2年早まったことになる。

人口減社会に突入すると、国力が失われるのではないかと危惧する声もある。

ただ私の個人的な意見から言えば、心配ご無用である。

「歴史は繰り返される」といわれる。
世界の人類史上、人口が大きく減った時期は2回ある。
1回目が2~5世紀、2回目は13~15世紀で、この原因は寒冷化や伝染病
であった。

そのとき何が起こったか?

その当時の人々は、生産性の低い仕事をどんどん捨てて、生産性が高い分野に
シフトしていったそうだ。

そうすると、1人当りの所得が増える。
お金があれば、心にゆとりが生まれる。

その結果、工芸品や文化の支出が増える。
そして、あのルネサンス文化が花開いたのである。

ルネサンス文化の背景には人口減社会があったのだ。


これを教訓にすれば、経営者はこれから到来する人口減の社会にどう対応すべき
か、おのずと答えは見えてくる。

まずは売上や社員数なんかにこだわらないこと。
1人当りの粗利益を経営のモノサシとする。

そして、採算性の低い顧客や商品を見極め、生産性の高い仕事を手掛けること。
デフレの時代に流行した低価格路線では単なる体力の消耗につながるだけだ。

このスタンスで経営すれば、人口減社会の中に“光”を見出すことができる
はずだ。

“光”といえば、私が経営する会計事務所のある神戸にも毎年恒例の
「ルミナリエ」という光がある。

昨日が今年最後のルミナリエだったので、消灯間近の時間に残業していた
スタッフを連れて見に行った。

ふと考えてみると、今日は天皇誕生日で祝日。明日はクリスマスイブ、明後日は
クリスマス。

ああ、私には関係なさそう(笑)。さあ、仕事、仕事… ほんと忙しい…
そんな私にルミナリエの光はつかの間の清涼剤になったかな(笑)。



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