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ファイト一発!税理士イワサの社長応援ブログ

税理士の岩佐孝彦が社長に“元気”と“勇気”をお届けするブログです。

ミッションをもっているか?

2005年12月03日 | 経営の話
今週は、ビジネスを展開するうえで、いかにミッション(社会的使命)が大切か
ということを改めて感じさせられた。

先日、地域一番歯科医院の顧問先に訪問した時である。
「うちの診療方針をよく理解してもらって、ホームページ戦略のアドバイスを
もらうには、岩佐さんに患者になってもらうのが一番いい」とか言われ、
院長先生に無理やり(?)診療台に座らされ、私の歯の検診をしてもらった。

通常の初診患者の診療パターンで敢えて行ってもらったのだが、一言で
素晴らしかった。

最近、歯科業界では「予防」の重要性が叫ばれているが、患者さんの意識は
もちろん、歯科医師の先生にも予防の重要性は理解しつつも、現場の診療で
実践されているケースは少ない。

通常は、目先の虫歯治療に走り、面倒くさがって予防の説明はニの次になるようで
ある。

ただこの歯科医院では、「歯を支えている顎の骨が溶ければ元には戻らないこと」、
「1mgの歯垢には100億という天文学的な数字のバイ菌がいること」等を
モニター画面やカラーの説明資料をフルに駆使して、丁寧に説明してくれる。

まさにインフォームド・コンセントの実践である。

残念ながら(?)私の歯の中のバイ菌の様子もしっかりモニター画面で見せて
もらえた。正直ゾッとしたが…

そのうえで「自分でいくら歯を磨いても深い部分の歯垢や歯石は取れないこと」や、
「歯の治療も悪くなってお金を使うより、定期検診で事前にメンテナンスを
する方がお得であること」等という言葉を通じ、当院の存在感をさりげなく訴求
されていた。

地域一番医院として多くの患者さんに支持されるのも十分うなずけた。
この医院では、昼休みや夜診療後の時間を使って、無料で矯正やインプラント、
歯根の治療について、患者さんに説明している。

診療外の時間まで患者さんと向き合うのはなかなかできることではない。

この院長先生には強烈なミッションがある。

「単に虫歯を詰めるのが歯科医師の仕事ではない。
 “健康な笑顔づくり”のお手伝いをするのが当院のミッションです。
 人にはそれぞれこの世に生を授かった、何か意味があるはずです。
 80歳になって歯が20本残る人を一人でも多くつくる。
 健康のことを考えたら、真っ先に歯科医院に来てくれる、そういう世の中を
 作りたいですね。」


しかし、残念なことに私が税理士としてお金の面から多くの方とお話して思う
のは、なかなか資金繰りの苦しい状況にあれば、心底からミッション
については真剣に考えられないことである。

過去の私もそうであったが、自分が目先食っていくのが精一杯の状況では
なかなかミッションまで考える余裕は生まれないのが現実ではないだろうか。

心のゆとりは経験に加えて、やはり「お金」である。
ある程度、自分のお金の面を満たしておかないと、人は誰しも「世のため、
人のため」には働けない。

そう考えると、私が税理士として中小企業の経営者に対し、どんなミッション
をもって仕事すべきか、改めて自問自答することができた。

昨日の東京出張時に色んな方とお会いした。
私も今、税理士としてのミッションを果たすべく、全国の中小企業の
経営者に対し、来春に私の考えを広く伝える機会を頂いている。
これから急ピッチで、その準備を進める予定になっている。

経営者の皆さん、お互いミッションをもって頑張りましょう!

やはり我々経営者のミッションは、業種やビジネスの違いはあるにせよ、
詰まるところ「世のため、人のため」ですね。






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