goo blog サービス終了のお知らせ 

ファイト一発!税理士イワサの社長応援ブログ

税理士の岩佐孝彦が社長に“元気”と“勇気”をお届けするブログです。

消費税は弱者に“厳しい”のか?

2012年12月26日 | 日記
先日の会合で鳩山氏が憂いておられたのが、

▼消費税の増税

民主党政権誕生時のマニフェストには書いていなかったことが
野田内閣でいつのまにか決定。

その結果、世間から「民主党=うそつき」と呼ばれるように
なった…



消費税には「逆進性」の問題があるといわれています。

消費税とは文字通り、消費者が消費した物やサービスに課税される
もの。

消費する物としては、生活必需品と贅沢品の2つに大別される。



食料品は生活必需品に該当するが、高所得層も低所得層も
食べなくては生きていけない。

つまり、生活必需品は所得水準に関係なく、国民全員が消費する。

すると、低所得層の食糧費への負担率は高くなる。

例えば、

▼年収200万円の人が年間50万円の食糧費支出(負担率25%)

だとして、高所得層がその倍の食糧費を使ったとしても、

▼年収1000万円の人が食糧費100万円の食糧費支出(負担率10%)


消費税は人工的に物価を引き上げること。

仮に消費税によって食料品の価格が跳ね上がると、低所得層の負担が
より大きくなる。

これを【逆進性】というのです。



つまり、消費税は“弱者”に厳しい税金であり、

▼高所得層 > 低所得層

の図式をさらに加速させる要因を持っています。


これは一般個人レベルだけではなく、企業レベルにも当てはまる。


大手メーカーのように、売上における「輸出」のウエイトが高いと、
消費税法上「輸出免税」の扱いとなり、消費税は還付される。

中小企業の多くは内需型の国内売上中心。

そうなると、消費税率アップが納税負担増につながりますが、大企業
にとっては税率アップすれば、その分だけ還付が増えるメカニズムに
なる。

つまり、輸出売上の高い大企業にとっては、税金をもらいながら運営
できることを意味する。


企業レベルでも消費税はやはり“弱者”に厳しい税金であることは
間違いない。

▼大企業 > 中小企業

の図式をさらに加速させる要因を持っているのです。


ただ、パーソナルレベルで見れば、中小企業より大企業が【強い】という
ことにならないし、【安定】とも言えない。

私はそう考えています。

このお話は明日に続きます。





最新の画像もっと見る