中小企業を取り巻く経済トピックとして最近話題に
挙がっているのが、
▼中小企業金融円滑化法の今年3月の終了
中小企業金融円滑化法とは、資金繰りの苦しい中小企業
に対し、金融機関が元本返済の猶予などリスケジュール
を行う法律。
二度の延長を経て、今年3月末日をもってついに打ち切りと
なっている。
それを受け、世間で言われているのが、4月以降中小企業
の倒産が激増するのではないかということ。
先日お会いした某金融機関の支店長は、
「法律はなくなるけど、精神は残ります。
よって、法案切れとなったからといってすぐに返済猶予先
に貸し剥がしをするようなことはしませんよ。」
と言われていたが、銀行から見れば金融円滑法は「悪法」
と捉えているのが本音であろう。
特別な法律によって本来であれば、破綻懸念先に分類される
中小企業でさえ返済猶予の対象になった。
今までは金融庁のお達しでやむなく返済猶予を行ってきたが、
改善見込みがなければ返済猶予の延長は受けられない可能性
もある。
銀行借入過多で返済猶予を受けている中小企業は、
▼究極の「サンク・コスト」の姿
なのか?
「サンク・コスト(Sunk Cost=埋没費用)」とは、
昨日お話したように、
すでにコスト費やしてしまったが、回収が不可能に
なった資金のことをいう。
会社経営はゴーイング・コンサーン(継続企業)を前提に考え
られることが多い。
これが中小企業の銀行借入の“仇”になる。
経営をしていくうで資金繰りを回すために、
銀行融資を受けたりして、お金をつぎ込んでいく…
その結果、返済が苦しくなるほど資金繰りが逼迫。
金融機関にリスケジュールをお願いせざるを得ない。
まさに引くに引けない状態になりながらも延命している…
中小企業金融円滑化法により倒産は激減したが、水面下では
不良債権予備軍が地銀だけで30兆円規模で積みあがったまま、
高止まりしているという。
こんな窮状に陥らないために、経営者は銀行借入の健全ラインは
常に意識しておくべきだ。
参考データを紹介しよう。
▼借入金が総資産に占める割合
★優良企業 … 15%
★黒字企業 … 37%
▼借入金対月商比率
★優良企業 … 1.2ヶ月
★黒字企業 … 3.6ヶ月
これはTKC経営指標の22万件のデータである。
この数字を頭に叩き込んでおこう!
上記水準を上回る銀行借入は【身の丈以上の背伸びした借金】。
銀行がお金を貸してくれるのは【信用の証】という考え方も
あるが、調子に乗ってはいけない。
分をわきまえた借金でないと、
▼社長業 = 究極のハイリスク請負業
ましっぐらになる。
会社経営は【サンクコスト】ではない。
経営者の使命は、家族を守り、従業員の物心両面の幸福の追求を
通じ、社会に幸せをもたらすこと。
今日も社長業を楽しみましょう。
挙がっているのが、
▼中小企業金融円滑化法の今年3月の終了
中小企業金融円滑化法とは、資金繰りの苦しい中小企業
に対し、金融機関が元本返済の猶予などリスケジュール
を行う法律。
二度の延長を経て、今年3月末日をもってついに打ち切りと
なっている。
それを受け、世間で言われているのが、4月以降中小企業
の倒産が激増するのではないかということ。
先日お会いした某金融機関の支店長は、
「法律はなくなるけど、精神は残ります。
よって、法案切れとなったからといってすぐに返済猶予先
に貸し剥がしをするようなことはしませんよ。」
と言われていたが、銀行から見れば金融円滑法は「悪法」
と捉えているのが本音であろう。
特別な法律によって本来であれば、破綻懸念先に分類される
中小企業でさえ返済猶予の対象になった。
今までは金融庁のお達しでやむなく返済猶予を行ってきたが、
改善見込みがなければ返済猶予の延長は受けられない可能性
もある。
銀行借入過多で返済猶予を受けている中小企業は、
▼究極の「サンク・コスト」の姿
なのか?
「サンク・コスト(Sunk Cost=埋没費用)」とは、
昨日お話したように、
すでにコスト費やしてしまったが、回収が不可能に
なった資金のことをいう。
会社経営はゴーイング・コンサーン(継続企業)を前提に考え
られることが多い。
これが中小企業の銀行借入の“仇”になる。
経営をしていくうで資金繰りを回すために、
銀行融資を受けたりして、お金をつぎ込んでいく…
その結果、返済が苦しくなるほど資金繰りが逼迫。
金融機関にリスケジュールをお願いせざるを得ない。
まさに引くに引けない状態になりながらも延命している…
中小企業金融円滑化法により倒産は激減したが、水面下では
不良債権予備軍が地銀だけで30兆円規模で積みあがったまま、
高止まりしているという。
こんな窮状に陥らないために、経営者は銀行借入の健全ラインは
常に意識しておくべきだ。
参考データを紹介しよう。
▼借入金が総資産に占める割合
★優良企業 … 15%
★黒字企業 … 37%
▼借入金対月商比率
★優良企業 … 1.2ヶ月
★黒字企業 … 3.6ヶ月
これはTKC経営指標の22万件のデータである。
この数字を頭に叩き込んでおこう!
上記水準を上回る銀行借入は【身の丈以上の背伸びした借金】。
銀行がお金を貸してくれるのは【信用の証】という考え方も
あるが、調子に乗ってはいけない。
分をわきまえた借金でないと、
▼社長業 = 究極のハイリスク請負業
ましっぐらになる。
会社経営は【サンクコスト】ではない。
経営者の使命は、家族を守り、従業員の物心両面の幸福の追求を
通じ、社会に幸せをもたらすこと。
今日も社長業を楽しみましょう。