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ファイト一発!税理士イワサの社長応援ブログ

税理士の岩佐孝彦が社長に“元気”と“勇気”をお届けするブログです。

お金で時間と安心を買う 《銀行借入編その③》

2012年08月03日 | 日記
実質無借金を目指す。

★手元資金 > 銀行借入残高

が理想であるというお話をしました。



ただこれを実践できるのは、ほんとに稼いでいる一握りの
会社に限られるかもしれません。

これが現実無理で、銀行借入残高の方が手持ち資金より
かなり多かったとしても、

★銀行借入残高に相当する死亡保険金のついた生命保険
 に加入

することは必須です。



◎人は皆「自分だけは死なない」と思っている

これは、防災専門家の山林武彦先生のお言葉です。

人間にはこんな心理が働く傾向があるそうです。

★楽観的無防備 

 ⇒ 人間はある条件下に置かれると、自分に都合の良い
   情報だけを受け入れ、都合の悪い情報を自動的に
   カットしてしまうこと

★認知的不協和

 ⇒ リスクがあるとわかっていても、それが自分にとって
   不都合であったり、自分の感情にそぐわない情報だった
   場合、無視したり、情報自体を都合よく変えてしまう
   こと

★正常性バイアス

 ⇒ こんなこと起こるはずがない、自分だけは大丈夫と
   考えること


山林先生によれば、上記の心理が働くがゆえに過去の大災害時でも、
被害が拡大しているとのこと。

首都圏直下型地震の可能性が取り沙汰され、地震活性期に入って
いるといわれる今日、「防災」の大切さを再認識させられます。



ただ私は上記の心理状態は、ビジネスの現場で特に中小企業の
経営者によく見られる傾向ではないかと思います。

オーナー経営者の場合、自尊心は強い。

ましてや自分が死ぬなんてことは全く考えていない。

「俺が死ぬ? そんなこと、起こるはずないよ。」

あなたはこんなふうに考えていませんか?


ただ会社にとっての最大のリスクは何か?

それは、社長が死ぬことです。

健康体であっても、交通事故などの不慮の事故や天災で突然
亡くなることは絶対に100%起こらないとは言えませんよね。

社長が亡くなれば会社が回らなくなる。

これは特に中小企業の多くのリスクとして存在します。

そうしたリスクが現実になったとすれば…

★銀行債務は返済できず、家族に法定相続分通り引き継がれる

★従業員の雇用が守れないばかりか、退職金も支払われない

という事態が起こりかねません。




だからこそ、

★「社長の死」という会社をつぶす要因を生命保険でつぶす

ことが必要不可欠なのです。



ビジネスは仕入から始まります。

それを顧客に売って初めて、利益が生まれるのです。

つまり先に借金を抱えなければ、ビジネスは展開できない
仕組みになっています。

そうしたリスクを乗り越えてこそ、本物の経営者になれる。

「実質無借金」というのは…

借入返済スピードを上回る投資回収に成功したからこそ
実現した姿にすぎません。



生命保険嫌いの経営者をたまにお見受けします。

そんな方でも最低限お願いしたいのは、

★万一自分が死んでも、家族にも従業員にも金融機関など他人様
 に迷惑を掛けないという“安心”を生命保険で買ってほしい

ということです。



節税対策の前に、万一の時の事業保障の目的で割安の掛捨ての定期保険
の加入は、ビジネスをしていくうえでの必要コストです。


会社にとって最悪の状況に対する手当ができているという“安心感”
が社長の一日一日の“時間”に覚悟をもたらすと思います。



アップル社の創設者にして絶対的なカリスマ性を持ち、数々のイノベー
ティブな製品を世に送り出しながら、56歳という若さで惜しまれながら
亡くなった名経営者の至言をかみしめながら、今日のお話の締めくくりと
させて頂きます。


「毎日、今日が人生最後の日かもしれない、と考えるとすれば、いつか、
 必ずその考えが正しい日が来る」

   by スティーブ・ジョブズ


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