先日、私の経営する会計事務所に1通のメールが来た。
送信者は、某有名国立大学の工学部3回生の学生。
将来、起業を考えている。そのために、会計・財務の勉強をしたい。
御社のホームページを見て、大変興味をもった。
よって、御社で働かせて頂きたい。
メールの内容はこんな感じであった。
結局、今は会計事務所勤務経験者しか募集していないという理由で、
丁重にお断りさせて頂いた。
それにしても、時 . . . 本文を読む
昨日、久々に明るいニュースが飛び込んできた。
トリノ五輪で初の日本のメダル。それも金だ。
五輪フィギュアでの金メダル獲得はアジア勢初とのこと。
私もライブで荒川選手の金メダルの瞬間を見ていたが、何か元気をもらった感じで
とても感動した。
勝因は各方面で分析されているが、私が注目したのは彼女の「イナバウアー」だ。
上体をそらす彼女独特の舞いであるが、フィギュアの新採点方式導入を受けて、
直 . . . 本文を読む
我々税理士が決算対策として、よく提案するものに「貸倒損失の計上」がある。
これは、回収不能な売掛金などをそのまま計上することは経理上、好ましくないと
考え、一定の要件を満たす債権に対しては損失処理を認めましょうというルール。
ただ私は節税対策として、この貸倒処理をして決算申告書を作成するとき、いつも
複雑な思いにかられる。
確かにこれはお金が出ていかない節税対策である。
私の言う、いわゆる“ . . . 本文を読む
今日は、第一生命 神戸支社で『「社長のお金を残す力」養成講座』という
タイトルでセミナー講師を務めた。約50名の参加であった。
「勘定合って銭足らず」という言葉がある。
決算書でいえば、損益計算書上は黒字だが、貸借対照表上では現金キャッシュが
ない状況のことを示す。
黒字になっているということは、節税対策の実行が必要になるわけだが、手元に
現金キャッシュがなければ、可能な節税対策メニューも限 . . . 本文を読む
今回の騒動前、ライブドアの時価総額は8000億円と言われていた。
それに対し、ライブドアの前期の連結決算ベースでの税引後の利益は154億。
つまり、時価総額は何と利益の約50倍もの評価になっていたわけだ。
これが「株価上昇⇒資金調達⇒買収」というライブドアの急成長の原動力
となったサイクルを生み出していたことは言うまでもないであろう。
バブル時は「土地本位型資本主義」。
土地の含み益を担保 . . . 本文を読む
「今だったらよほど運の悪い人を除けば、株をやったら儲かるでしょう。
だから、株を始めましたよ。」
「3月まではよほどのことがない限り、株は上がるんじゃないですか。」
年明けから好調だった株式市場を見てか、私の周囲ではこんな声がちらほら
聞こえていた。
しかし、今回のライブドア・ショックにより、昨日は世界でも極めて異例な「東証
売買全面停止」というとんでもない事態が発生。
日経平均株価も連日 . . . 本文を読む
「今の時代、同じビジネスモデルで10年も20年も稼ぎ続けることは所詮
無理。だから、稼げる時に思い切り稼いでおく。そして、しっかり貯蓄する。
要は“勝ち逃げ”ですね。」
昨日、顧問先の歯科医院に訪問した時に院長先生がおっしゃられた言葉である。
この院長先生は、開業から数年で地域一番医院を築き上げられ、高収益の経営を
実践されている。
もっとすごいのは、現状の高収入に全く浮かれることなく . . . 本文を読む
年明けから景気の良いニュースが飛び込んできている。
日経平均株価は上昇。百貨店の初売りも前年比で二桁の伸び。
年末のニュースでも消費者物価指数がアップしているという。
キャノンの御手洗社長も「デフレはそろそろ脱却だと思う」と言われていた。
こういった時流の動きから何を読み取るべきか?
私も色んな経営者とお話していて、「うちは安くて良いものをつくることを
モットーとしています」と言われる方が . . . 本文を読む
昨日、厚生労働省より2005年の人口動態統計の年間推計が発表された。
1899年の統計開始以来初の自然減となったそうだ。
日本の総人口が減少に転じるのは2007年と予測されていたが、今回の発表により
当初の予測より2年早まったことになる。
人口減社会に突入すると、国力が失われるのではないかと危惧する声もある。
ただ私の個人的な意見から言えば、心配ご無用である。
「歴史は繰り返される」といわ . . . 本文を読む
去る18日、国民健康保険等により医院が受け取る診療報酬が来年より
3.16%引き下げられることが決まった。
これは、過去最大の引下げである。
日本医師会は不満の声を挙げているようであるが、これにより今後の医院経営は
ますます厳しさを増すであろう。
先日発表された税制改正といい、今回の診療報酬引下げといい、間違いなく
今までの感覚で経営をしていると、痛い目に遭いそうだ。
私の経営する会計事務 . . . 本文を読む
今週は、ビジネスを展開するうえで、いかにミッション(社会的使命)が大切か
ということを改めて感じさせられた。
先日、地域一番歯科医院の顧問先に訪問した時である。
「うちの診療方針をよく理解してもらって、ホームページ戦略のアドバイスを
もらうには、岩佐さんに患者になってもらうのが一番いい」とか言われ、
院長先生に無理やり(?)診療台に座らされ、私の歯の検診をしてもらった。
通常の初診患者の診療パ . . . 本文を読む
顧問先に訪問して、お金の課題と合わせてよく相談を受けるのが「ヒト」の課題
である。
売上確保の課題が落ち着くと、宿命的にどんな組織でもヒトの課題に直面する。
ほんとに経営者の悩みは「お金とヒト」の大きく2つに集約されるようだ。
経営で大切なものの一つに「スピード」がある。
優秀なスタッフを持つと、経営のスピードは格段に上がる。
しかし、組織の価値観にそぐわない、いわゆる問題児的なスタッフが . . . 本文を読む
今日は、私の経営する会計事務所の顧問先で、芦屋でイタリア料理店を経営する
会社に訪問した。
この会社のオーナー社長は、過去に雑誌の取材を多く受けたことのある、カリスマ
シェフだ。
飲食業界はご他聞にもれず、大変厳しい。
めでたく開業できても、まもなく廃業の憂き目に遭うケースは多い。
ある意味、新陳代謝の非常に激しい業界だ。
ただこの会社は坪効率が高く、非常に優良な店舗経営を実践している。
. . . 本文を読む
今日、顧問先に訪問したところ、ミラクルに近い朗報が飛び込んできた。
3ヶ月前に2000万円の借換の制度融資を受けたばかりの会社だったのだが、
また2000万円の制度融資を受けることができたそうだ。
3ヶ月前は、現状の決して楽ではない資金繰り改善のために、こちら側から金融機関へ
相談をもちかけたのだが、今回は何と金融機関側から提案してきたとのこと。
この会社の財務状況は、決して胸のはれる内容では . . . 本文を読む
先日のセミナーにご参加頂いた方から、こんな問合せがあった。
「銀行から決算書の提出を求められたが、絶対に提出しないといけないのか?
うちが銀行から借りているという側面もあるが、逆にうちへの融資の金利で
銀行を儲けさせてやっているんだから、別に提出する必要もないのでは?」
この質問に対し、P/LとB/Sは最低提出した方がよいのではとお答えした。
税務署に対しては、期末から2ヶ月以内に決算申告 . . . 本文を読む