昨日(8月23日)には、大阪市立泉尾北小学校で行われた「天皇即位記念」児童朝礼について大阪市教委の認識と対応を問う交渉(協議)を行いました。交渉には33名の市民の方が集まってくださり、2時間、熱のこもった交渉を行うことができました。私たちは、「児童朝礼」の内容について一つ一つ市教委の見解を問いただしていきました。しかし、大阪市教委は、今回の「児童朝礼」とそれを行った小田村校長の姿勢を「不適切ではない」との立場を示し、最後まで容認し続けました。
(1)小田村校長が新天皇を「第126代」と子どもたちに説明したことについて、市教委は、「宮内庁が公表している天皇系図に記されている。」「小田村校長はこれを参考にしたものと考えている」と答えました。宮内庁HPにあるからといて、歴史的事実ではないものを子どもたちに示し「少しでも覚えてもらえると嬉しい」(泉尾北小HP)と紹介することは不適切です。この点を追及しても、市教委は、「『第126代』が歴史的事実かどうかは分からない」と曖昧な態度をとり、「第126代」と説明したことが適切であったかどうかの見解を明らかにしませんでした。
「第126代」が全く歴史的事実でないことは明らかであり、戦前の政府が、大日本帝国憲法下で天皇の神がかり性、万世一系に説得力を持たせるために、1920年代に歴代天皇の系譜を無理矢理作りあげたものです。
また、市教委は、小田村校長が宮内庁の天皇系図を参考にしたと言っているわけではなく、全くの想像で回答していることが分かりました。あまりに杜撰な回答としか言いようがありません。
(2)泉尾北小HPに小田村校長と山口あやき氏が「皇紀2679」と記した色紙を持った記念写真が掲載されています。私たちは、そのことについて見解を問いましたが、市教委は、HP上では「皇紀2679」の文字が見えない(画像の問題でぼやけている)ので「見解はない」としました。「見解はない」ということは、事実上問題なしの立場を表明したことに等しいものです。市教委は、色紙に「皇紀2679」と書いてあることを確認をしたことまでは認めましたが、見えていないから問題なしの対応でした。極めて無責任な態度です。
私たちは、小田村校長が「寺子屋だより」(株式会社寺子屋モデル会報)の中で、「山口さんはお話もしてくださいましたが、『仁徳天皇のかまどの煙』の話や今年で2679年ということで、先生方も『目を白黒』させておりました。今の教師の実態であります。」と書いていることも明らかにしました。これは、小田村校長が山口氏が「皇紀」を使ったことを積極的に評価していることが分かります。市教委は、小田村校長に聞き取りをしたと言いましたが、このような事実については、把握していませんでした。
私たちは、改めて学校現場で「皇紀」を使用すること、「皇紀」の色紙で記念写真を撮りHPに掲載した小田村校長の行為そのものの問題性について問いたいと思っています。
(3)山口氏が戦前の唱歌「神武天皇」「仁徳天皇」を歌い、教育勅語児童読本「民のかまど」の話をしたことについて、市教委は、「文科省通知(4月22日)や学習指導要領を逸脱するものではない」「小田村校長からは(山口氏は)断定的に話したのではない、と聞いている」と回答しました。この話で、子どもたちがどのように「多角的に考え」られるか問うても、「断定的に言っていないからだ」と明確な回答を避けました。
また、山口氏が「行くぞ!日の丸」を歌ったことに対しても、市教委は「文科省通知、学習指導要領に逸脱するものではない」と回答しましたが、その根拠となる条文については示すことができませんでした。
さらに、市教委は、小田村校長から「山口氏はオリンピック・パラリンピックを応援する雰囲気で歌っていた、と聞いた」とも回答しました。しかし、市教委は、山口氏がオリンピック・パラリンピックのことを発言していたかどうかを確認していませんでした。あくまで小田村校長の「雰囲気」で判断しただけでした。
そもそも、山口氏を呼んだのは小田村校長であり、小田村校長は泉尾北小HPで「とてもいいお話もしてくださいました」と述べており、2人は共鳴していることが考えられます。市教委は、小田村校長の言葉だけで判断しており、客観的な聞き取りをしていないことは明らかです。少なくとも教職員からの聞き取りはどうしても必要です。
(4)私たちは、質問書で今回の「児童朝礼」についての市教委の見解を聞いたにもかかわらず、回答には市教委の見解は全くなく、市教委の想像での回答や一般論に終始していました。回答の不十分さは、市教委総務も認めざるを得ませんでした。今回の交渉では、市教委の見解を聞き出すことから始まり、そこに多くの時間がとられ、市教委と小田村校長の今後の対応について突っ込んで問いただすことが出来ませんでした。
そこで、今回曖昧になった点を市教委に再回答を求めることにしました。市教委の聞き取り(調査)の問題点についても情報公開請求を行い、事実を明らかにする取り組みも進めたいと思っています。それを基に再交渉を要求していきたいと思っています。今回の交渉では市教委の頑なな擁護姿勢を突き崩すことは出来ませんでしたが、一つ一つ市教委の矛盾を明らかにし、粘り強く取り組みを続けたいと思っています。今後ともご協力をよろしくお願いします。
(1)小田村校長が新天皇を「第126代」と子どもたちに説明したことについて、市教委は、「宮内庁が公表している天皇系図に記されている。」「小田村校長はこれを参考にしたものと考えている」と答えました。宮内庁HPにあるからといて、歴史的事実ではないものを子どもたちに示し「少しでも覚えてもらえると嬉しい」(泉尾北小HP)と紹介することは不適切です。この点を追及しても、市教委は、「『第126代』が歴史的事実かどうかは分からない」と曖昧な態度をとり、「第126代」と説明したことが適切であったかどうかの見解を明らかにしませんでした。
「第126代」が全く歴史的事実でないことは明らかであり、戦前の政府が、大日本帝国憲法下で天皇の神がかり性、万世一系に説得力を持たせるために、1920年代に歴代天皇の系譜を無理矢理作りあげたものです。
また、市教委は、小田村校長が宮内庁の天皇系図を参考にしたと言っているわけではなく、全くの想像で回答していることが分かりました。あまりに杜撰な回答としか言いようがありません。
(2)泉尾北小HPに小田村校長と山口あやき氏が「皇紀2679」と記した色紙を持った記念写真が掲載されています。私たちは、そのことについて見解を問いましたが、市教委は、HP上では「皇紀2679」の文字が見えない(画像の問題でぼやけている)ので「見解はない」としました。「見解はない」ということは、事実上問題なしの立場を表明したことに等しいものです。市教委は、色紙に「皇紀2679」と書いてあることを確認をしたことまでは認めましたが、見えていないから問題なしの対応でした。極めて無責任な態度です。
私たちは、小田村校長が「寺子屋だより」(株式会社寺子屋モデル会報)の中で、「山口さんはお話もしてくださいましたが、『仁徳天皇のかまどの煙』の話や今年で2679年ということで、先生方も『目を白黒』させておりました。今の教師の実態であります。」と書いていることも明らかにしました。これは、小田村校長が山口氏が「皇紀」を使ったことを積極的に評価していることが分かります。市教委は、小田村校長に聞き取りをしたと言いましたが、このような事実については、把握していませんでした。
私たちは、改めて学校現場で「皇紀」を使用すること、「皇紀」の色紙で記念写真を撮りHPに掲載した小田村校長の行為そのものの問題性について問いたいと思っています。
(3)山口氏が戦前の唱歌「神武天皇」「仁徳天皇」を歌い、教育勅語児童読本「民のかまど」の話をしたことについて、市教委は、「文科省通知(4月22日)や学習指導要領を逸脱するものではない」「小田村校長からは(山口氏は)断定的に話したのではない、と聞いている」と回答しました。この話で、子どもたちがどのように「多角的に考え」られるか問うても、「断定的に言っていないからだ」と明確な回答を避けました。
また、山口氏が「行くぞ!日の丸」を歌ったことに対しても、市教委は「文科省通知、学習指導要領に逸脱するものではない」と回答しましたが、その根拠となる条文については示すことができませんでした。
さらに、市教委は、小田村校長から「山口氏はオリンピック・パラリンピックを応援する雰囲気で歌っていた、と聞いた」とも回答しました。しかし、市教委は、山口氏がオリンピック・パラリンピックのことを発言していたかどうかを確認していませんでした。あくまで小田村校長の「雰囲気」で判断しただけでした。
そもそも、山口氏を呼んだのは小田村校長であり、小田村校長は泉尾北小HPで「とてもいいお話もしてくださいました」と述べており、2人は共鳴していることが考えられます。市教委は、小田村校長の言葉だけで判断しており、客観的な聞き取りをしていないことは明らかです。少なくとも教職員からの聞き取りはどうしても必要です。
(4)私たちは、質問書で今回の「児童朝礼」についての市教委の見解を聞いたにもかかわらず、回答には市教委の見解は全くなく、市教委の想像での回答や一般論に終始していました。回答の不十分さは、市教委総務も認めざるを得ませんでした。今回の交渉では、市教委の見解を聞き出すことから始まり、そこに多くの時間がとられ、市教委と小田村校長の今後の対応について突っ込んで問いただすことが出来ませんでした。
そこで、今回曖昧になった点を市教委に再回答を求めることにしました。市教委の聞き取り(調査)の問題点についても情報公開請求を行い、事実を明らかにする取り組みも進めたいと思っています。それを基に再交渉を要求していきたいと思っています。今回の交渉では市教委の頑なな擁護姿勢を突き崩すことは出来ませんでしたが、一つ一つ市教委の矛盾を明らかにし、粘り強く取り組みを続けたいと思っています。今後ともご協力をよろしくお願いします。