塩哲の色即是空

私の日常の活動状況を飾り気なく、素のままで表現する。

ミュージアム巡り 貨幣博物館 和同開珎

2010-03-21 06:15:54 | ミュージアム巡り
 3月7日、朝からシトシト冷たい雨が降っていた。本日は北区の
街巡りを予定していたが、この雨では撮影もままならないので来週
末に回し、屋根のあるミュージアムへ足を向けた。
 そこは、中央区日本橋本石町1-3-1の日本銀行分館内にある「貨
幣博物館」。以前から伺いたいところだったので、見学するのが楽
しみである。9時半にゲートが開き、1階で入場チェック用用紙の
“都内”の項目に丸を付けて2階の展示コーナーへ。
 入って最初に登場するのは「和同開珎」(わどうかいちん・ほう)
の貨幣だ。この名称、小学生の社会の時間に暗記したものだ。
 和銅元年(708)、初めてお金が公的に鋳造されたのがこれ。
「続日本紀」に“元明天皇・慶雲5年(708)、武蔵国秩父で自然
銅が発見され、時の政府に献上されると年号を“和銅”と改め、銀
銭が、その後に銅銭が発行された。この銅銭=和同開珎は760年ま
で長く鋳造され、奈良時代を代表する貨幣だ。
 館内に用意されていた資料によると、続日本紀には銀銭・銅銭の
記載のみで、「和同開珎」の名称はどこにも見あたらないという。
また、鋳造開始時期や“ほう”“ちん”の読み方は江戸時代以降、
論議されている。さらに「古和同」「新和同」と年代の分かれる説
もありはっきりとしていないのが結論だとか。
和同開珎_2

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