tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

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Tpoic 「暮らしの道具」デザインコンペ、12/3締切!

2010年11月22日 | お知らせ
奈良県(農林部林政課)は、吉野材を使った暮らしの道具のデザインを募集している。奈良経済新聞(11/4付)によると《吉野材の魅力引き出して-奈良県が賞金100万円のデザインコンペ》《奈良県は、吉野材の魅力を再発信しようと吉野産のスギ・ヒノキを利用した「暮らしの道具」のデザインコンペを実施する》。
http://nara.keizai.biz/headline/498/
 
《ハートツリー(東京都千代田区)が奈良県から受託し、南都銀行と同行が吉野の林業の活性化や森林保全を目的にCSRの一環として支援を行っている「Yoshino Heatプロジェクト」の協力で行うもの。同行は、これまでに「せんとくん」のイラストが描かれたはし袋の配布や、吉野の間伐材チップを活用した紙を冊子やポスターなどに利用するなど吉野材の PRを行い、割りばしや紙の需要開拓に成功した。今回は、最優秀賞の賞金100万円と数人の優秀賞に振り分けられる60万円を提供する》。
※Yoshino Heat(吉野ハート)プロジェクトとは(奈良新聞の記事)
http://www.nara-np.co.jp/special/yoshinoheart/

《吉野材は年輪幅が細かく無節で強度が高いなどの特徴があるといわれ、デザインでは吉野材の特徴を生かし、吉野材や奈良県の精神的背景が感じられるものを求めている。選考は、1次・2次審査で10点ほどに絞り、実際に作品を製作して来年3月中旬に最終審査を行う。作品は、「量産が可能なもので未発表作品に限り、市場性のあるもの」としている。入賞作品は商品化を予定する。応募方法は、ハートツリーのホームページで確認できる。応募締め切りは12月3日》。
http://www.pref.nara.jp/dd_aspx_menuid-21993.htm

まずはデザイン画・設計図などで応募し(書類審査)、2次選考に残ったものは現物を制作(制作費実費相当額で主催者側が買取り)して最終決定、という手順である。賞金の160万円は、南都銀行がCSR(企業の社会的責任)の一環として拠出する。
※南都銀行のニュースリリース(PDF形式)
http://www.nantobank.co.jp/news/pdf/news1010221.pdf

わざわざ県が乗り出してこのようなコンペを実視する背景には、《日本は先進国の中で有数の森林国でありながら、その豊富な森林資源を有効に活用できていないのが現状です。全国的に知られた「吉野杉」や「吉野桧」などの銘木ブランドを有する奈良県においても、住宅建築様式の変化等により、これらの「吉野材」が建築に用いられるケースが減少し、林業の生産活動が年々減退の一途をたどっています》(ハートツリー社のHP)という深刻な背景がある。銘木が育っているのに、伐採・活用されていない。だから森林が高齢化して弱ってくる。
※ハートツリー株式会社の同コンペサイト
http://heart-tree.com/kurashi/index.html

よく「奈良にはブランドがない」「何か奈良のブランドを育てなければいけない」という話を聞くが、「吉野杉」「吉野ヒノキ」は、立派な全国ブランドとして確立している。だから「吉野材のブランドイメージを再発信したい」というこのコンペには、大きな意義がある。ぜひ、全国からご応募いただきたい。

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