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水徒然2

主に、水に関する記事・感想を紹介します。
水が流れるままに自然科学的な眼で解析・コメントして交流できたらと思います。

今年は現状、大丈夫か??PM2.5など大気汚染粒子の飛来状況を昨年までと比較 

2014-02-24 | 放射能など有害微粒子・エアロゾル関連

'14-02-20投稿、02-24追加・修正

 昨年の今頃は大陸から偏西風に載って飛来する大気汚染微粒子などエアロゾルの増加が問題となっていましたが、今年はどうなっているのだろうか?

  国内では未曾有な関東甲信越地域における大雪が問題となりましたが、
この大雪が発生する原因として、
 既報
今回の関東甲信内陸部の未曾有の大雪はケムトレイルの影響か(人工降雪剤の散布効果)?という。に記載したように、雪雲の中に「種(シード)」になるものを散布することで雨粒に成長させる人工降雨剤?、もしくは火山活動由来の放射性核種の帯電エアロゾルなど?+アルファの二次的な要因の影響するのでは?と想っていましたが、

加えて、忘れてはならない大気汚染微粒子などエアロゾルの影響です。

 

「雲ができるのはなんで?②~鍵を握っているのはエアロゾルと宇宙線~」
によれば、

 

「 液化した大気中の水が雲の粒になる鍵を握っているのが、エアロゾルと呼ばれる大気中の微粒子です。その正体は土ぼこり、火山灰、工場の煤煙、海の波しぶきが蒸発してできた海塩粒子などです。」という。

 

 実際問題、目視できるわけでもなく大気上空で浮遊するPM2.5、黄砂で象徴されるエアロゾルは風任せで、わが国に大量に飛来しているかもしれません。

 エアロゾルが雲核として消費?されて意外と昨年ほどではないのだろうか?余り話題に上ってはいませんが、冷静に現状を把握することが必要か?と個人的には想っています。

 昨年、中国全土の13%で影響を及ぼして6億人が何らかの体調不良を訴えているという報道によって、
また、政府、自治体が監視体制を強化したという情報を知ることによって、本当に今まで以上に酷くなって越境し来るのだろうか?と心配しています。 

 エアロゾルの増加が慢性化して
北半球全体の寒冷化にもつながる非常事態となる前に、

 大気汚染微粒子(SPM:サブミリレベル、AM2.5:ミクロンからサブミクロンレベル)、および超微粒子(ナノレベルでいつまでも浮遊)の発生源、発生物質の解析、および発生メカニズムを究明して対策をしないと、
 長い眼で見たCO2、メタンなど温室効果ガス削減による地球温暖化防止、オゾン層破壊ガス削減などをはるかに通り越して、
 
 近未来に地球環境に悪影響を今まで以上に与える可能性は大きいと危惧しています。
 
 
昨年、既報(その27):PM2.5大気汚染物質推移のSPRINTARSアーカイブによる調査2013-02-16)にて、大陸からの大気汚染粒子の飛来状況(PM2.5、濃霧)をSPRINTARSアーカイブを引用して調べましたが、

 昨年までの結果として
 現在、中国で問題となっている大気汚染粒子の発生状況については、工業化、車普及以前から、砂漠地域、中国南部で少なからず発生していることがわかりますが、
 個人的には、首都北京をはじめとする主要都市に顕著に拡散して、顕在化したのか?と推測されます。
 
やはり、中国の汚染は大局的に観て拡大していることがわかり、大気汚染粒子の飛来状況の推移を調べることは必要かと想われます。 

 なぜ中国上空の大気汚染物質が偏西風によって拡散しないのか?不思議に思うくらいですが、当時の動画(大気汚染粒子)を見ても堂々巡りしているようみえましたが、それだけ発生量が多いことだけだろうか?

今回はその後の推移を追加しました。

SPRINTARS アーカイブ
引用:http://sprintars.riam.kyushu-u.ac.jp/archivej.html
(開発責任者 竹村俊彦(九州大学応用力学研究所))

大気1kmまでのエアロゾル予測のシミュレーション

今回はその中のエアロゾル光学パラメータ(全天大気)
エアロゾル光学的厚さ (合計) (550nm)
オングストローム指数 (from 440 and 870nm)
東アジア
月平均データ        
を選択

1980年1月:工業化、車、電力消費量など、まだ進展していない頃

1996年1月:汚染が砂漠地帯に加えて南部地域で目立つ

2008年1月:
北京オリンピック前、砂漠、南部地域に加えて
北東方面に拡散

 

2008年8月:北京オリンピックの最中は比較的汚染は少
なぜか韓国、日本への拡散汚染が多(季節の影響?)

2010年1月
2012年1月

 

2012年12月:汚染が中国全土に拡散、濃霧AM2.5問題が顕在化。

その後の追加

2013年1月
 
2013年7月

 
2013年8月


2013年11月

(2013年12月~未出典)


⇒今回の結果から、やや減少しているように見えますが、それほどよくなって来たとは、個人的には思えません。
また、夏季と冬季では飛来傾向が異なるのだろうか?夏季の方が飛来が多い?

(別報にて、追加予定)

 近年の中国の電力消費量の増大は著しく、また大部分が石炭を燃料にしていることから、スス、煤煙などが著しく増加しているが、
 47ニュース 2013/02/22 18:51   【共同通信】
中国のエネルギー消費、過去最大 大気汚染が深刻化http://www.47news.jp/CN/201302/CN2013022201001847.html

「【北京共同】中国国家統計局が22日発表した12年のエネルギー消費量は前年比3・9%増の36億2千万トン(石炭換算)と、03年からの9年間でほぼ倍増した。中国は世界最大のエネルギー消費国で、火力発電所や工場、自動車などの化石燃料の利用急増が大気汚染の深刻化や地球温暖化の原因となっている。対策は追い付かず、世界的な環境悪化への懸念が高まっている。
 12年の名目国内総生産(GDP)03年比で約4倍に拡大し、経済成長に伴いエネルギー消費が急増。・・・」という。

  加えて、黄砂などはもっと上空に存在しているとも文献(詳しくは)で言われていますので、スモッグ(濃霧)、大気汚染粒子などとハイブリッド化して偏西風に乗って飛来して影響していることも推察されます。

 最近の北京市の情報によると、今年も酷いようです。

ロイター

中国の北京市、大気汚染さらに悪化で「オレンジ警報」
を初めて発令 2番目の深刻度
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPL3N0LQ2RD20140221?rpc=188
2014年 02月 21日 18:48

 [北京 21日 ロイター] - 中国の北京で21日、深刻な大気汚染が続くことが予想される場合に出される「オレンジ警報」を初めて発令された。北京市は昨年10月から色で分類した4段階の警報制度を導入しており、オレンジは赤に次ぐ2番めの深刻度に該当。高濃度のスモッグが今後3日続くと予報されている。北京では20日に、3番目の深刻度に当たる「黄色警報」が初めて出されたばかりだった。

オレンジ警報では、学校や幼稚園に対し屋外での運動中止が求められる。最高レベルの赤色警報になると、学校閉鎖や公用車の運転中止が命じられる。

北京は21日の午後から白いスモッグに覆われた。北京の米国大使館によると、PM2.5の濃度を示す数値は378で、米環境保護局(EPA)が危険水準としている300を超えた。前週末には500を上回っていたという。」という。

 政府、自治体でのデータに基づいた監視体制が望まれます。
*国内の政府、自治体による監視体制について、
詳しくはその28):PM2.5大気汚染物質に対する国内監視状況の現状
関連投稿:
エアロゾルに係る記載(その30:大陸からの有害ガスと微粒子によるハイブリッド汚染は今後も!)(2013-02-23) 
悪化する中国の大気汚染対策としてオランダ人が空からスモッグを吸い取る掃除機を開発したという。2013-12-23 

 


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