お天気が良くなってきました。
昨日外出したときに特別給付金が支給されているかチェックしようと
郵便局へ寄ったけど土曜日で休みでした。
もう申請は済ませてあるので多分入金しているはずです。
給付金の使い道は?という質問にお答えしましょう。
家はね、畳を変えることにしたんです。
生活費に回る事は必至でしたがまさか畳を変える事になろうとはね。
全く想定外の出来事でした。
なぜ畳替え?
まあ普通そう思われますよね。
畳替えって発想は前時代的なものかもしれません。
あ、でもアパートとか移転の時は畳替えをするお金を払わされるんですよね。
思い出しました。
今の人は古い畳の方を知らない人たちが多いのでしょうか。
我が家は借家ですが古い家を借りてそのまま済んでいます。
部屋は全部畳式の部屋。
八畳間が三つ、六畳が二つ、四畳半が二つありますが
階下の畳は随分前にですが新古品をもらって入れ替えてありますが、
二階は入居した時に敷いてあった畳をそのまま使っていました。
二階の四畳半は冬にはおこもりの部屋となるので使用頻度が高いけど
その横の六畳は寝室なので夜寝るときにだけ使います。
だからあまり畳のことを気にかけて来なかったのだけれど、
アトピー持ちの家人が急に畳を変えてみたい、と言い出しました。
古い畳が前々から気になっていたようです。
ただ畳を替えるってそれなりにお金もかかるのであきらめていたと言いますので、
それなら思いがけないコロナの給付金を
畳替えに使わせてもらおうと言うことになりました。
実際のところ仕事も厳しい状況なのですが、幸いなことに
二ヶ月前から準備をしていましたので
今の所生活費がほとんどいらない状態です。
ボーナスのような商品券も届き、給付金もいただけるので
まさかの畳替えを頼むことにしました。
こんな展開になろうとは。。。。へへ
今朝その仕事を頼む事になった畳屋が畳表の見本を持ってやってきました。
話が中の畳床のことになったとき、たまたま中座して聞き損なったのですが、
後から聞いてみるとどうも最近の畳はワラを使わないらしいのです。
じゃ、何で作られているかと言うと
発泡スチロールと集合材の板だと言います。
えーそれじゃ畳じゃないじゃん
思わずそう言ってしまいましたわ。
だって、それじゃ板にゴザを貼っているのと一緒でしょ。
だったら畳屋に頼まなくても自分で上等のゴザを買ってきて作ります。
そりゃないぜ、畳屋よ。
ところが畳屋が言うに
最近はそっちの方を頼む人が多いらしい。
発泡スチロールだから軽いのは間違い無いでしょう。
断熱効果があってそれがセールスポイントです。
木を粉にしてノリで集合させた板、
コンパネみたいなものでしょう。
それにイグサの表を貼りつけて機械でバシバシ糸を通し、
洒落た畳のふちで隠して仕舞えば出来上がり、
随分楽な仕事になりましたね、畳屋さん。
アパートなどと契約して入居者が変わるたびに畳替えの料金を加算して
実際は表を張り替えただけの安上がり。
そんなうまい汁を吸うためにセールスポイントを持ち上げて
消費者を騙す魂胆が見え隠れしています。
イエね、決して今朝の畳屋をくさしていってるんじゃ無いけれど、
何もかもがビジネス一辺倒になってしまった現代の哀しさを
感じているのです。
板にイグサを貼った様なものなら要りません。
畳が好きなのにこの風潮は残念です。
もちろん昔通りの作り方、手作り、などなど
探せば望みは叶いましょう。
でもお金とエネルギーが大量に必要なる気がします。
そこまではできません。
日本の人は自分たちを育ててきた日本の文化を
あまりにも簡単に捨ててしまいました。
日本人なら誰でもが享受してきた日常のものを
特別な人達だけのものへと譲ってしまったのです。
返す返すも残念でなりません。
畳の文化は見栄えだけのことじゃ無いんです。
畳が木の床に比べてどれほど柔らかいか、実感したことがありますか?
畳の柔らかさに注目したことがありますか?
私の知り合いの赤ちゃんがハイハイする様になったとき
我が家にきて言いました。
めちゃくちゃ喜んでハイハイさせて、
やっぱり畳みは良いですね。
ハイツのフローリングだととっとハイハイするだけですぐに膝の皮が向けちゃうんです。
と、そう言いました。
床材もムクのそれなら良いかもしれないが、
合板の板材だと固くて摩擦で皮膚が負けると言うのです。
ビックリしました。
それに畳の上なら転んでも大抵怪我がない、
床材はタンコブできたり、骨折にまで及んだり
とにかく固いのです。
畳の良さを語り出したら止まりません。
これくらいにして置きましょう。
そう言うこと、給付金は想定外の新しい畳となります☆
日本の家のいいところ、畳を替えると家が新しくなったと感じられる所です。
床材は古くなればなるほど味がでてまず張り替えるってことはないでしょう。
ところが日本家屋はですね、
障子にしてもそう、畳を替えるって床を全部新しくするってことですよ。
これね、なかなか気持ちの良いことでしょうね。
とてもうれし〜☆
でも我が家はそんな畳みは要りません。
話をしたら畳屋は私たちの心情に理解を示し
ワラでもできることを請け負いました。
畳の文化は平安時代からだと
畳屋はそう言っておりましたが、現代の日本建築様式がほぼ完成されたのは
室町時代の書院造りからのことだと、何かで読みました。
伝統的な畳の文化も縁側の文化も知らない人たちが
同じ日本人として日本国を作っているのだと思うと
興味深いものがありますね。
畳を替える、ただそれだけの事ですが
私にとってはそんなちっぽけな事も
畳を替える事さえ知らない人にしたら
何それ?って思うかもしれませんね。
私が小さい頃は畳屋が各自の家に出向いて
縁先で仕事をしたものです。
畳屋が来てその仕事ぶりに熱中してみていたことを思い出します。
プロの職人の仕事を日常的にみて学ぶ機会がいっぱいあった時代でした。
懐かしいな☆
給付金が出たので畳替えを思いついた話をしたら
畳屋はとても喜んでくれました☆☆