午後になって雲が広がり始め、お天気は下り坂のようですね。
暮れも押し詰まって来ました。
皆さんはどんな風にお過ごしですか?
私は年末の旅行がキャンセルになり、予定が無くなってしまったのでのんびりするしか無いのです。
この間、隣村の友人が立寄ってお茶して行きましたが、
その時にこんな話をしていました。
それはお風呂を湧かす薪についてのお話でした。
彼が云うには
「身体の疲れを芯から癒す極上の風呂を湧かすために最高の薪を用意する」
これこそ癒しの極意なり。
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あらまあ、
この着眼点には驚いたわね。
彼は云います。
「松や杉を燃やした時とクヌギやナラなどの広葉樹を燃やしたのとでは沸いたお湯の質が全く違う。」
針葉樹で湧かしたお湯はピリピリと肌に付き刺さるんですって。
ところがナラなどの広葉樹を燃やすとお湯がまろやかでその温もりは全く違うといいます。
そう云われれば納得ですよね。
だって、どんな木を燃やすかで、
どんな暖がとれるのか、
薪ストーブで長年経験しているものにとって、
木が違えばその効果は絶対に違うと知っています。
だからこそ、真冬の本当に寒い時にくべる木とまだそれ程寒くない時期にくべる木とを分けているのです。
ただそれをお風呂に当てはめて考えた事が有りませんでした。
薪ストーブのためには色々と工夫をして、
より効果的な、
より良い暖を求めて試行錯誤して来ました。
でもお風呂にまでは考えが及びませんでしたね。
それ程風呂好きじゃないからかしら?
えーお風呂入るのは好きなんですけどね。
薪で沸かす風呂が大好きで、自慢だったわ。
だけど湯の質にこだわる所まで一歩気持ちが届いていなかったのですね。
電気や、灯油や、ガスで湧かしたのよりずっと身体にやさしい薪風呂。
お湯の質が全く違うんですよ。
それに寒くても薪風呂にしっかり入ると湯冷めしないんです。
私の気持ちはそこで満足していたのですね。
でも上には上がいましたわ。
薪の中でも質の高い薪を一日の疲れを癒すために使う、
そんな贅沢悪くないでしょ、って友人は微笑みました。
いやー、まいった。
そんな贅沢は今まで考えてみた事有りません。
目から鱗の気分でした。
たいたい家人が風呂にあまり情熱を向ける人じゃないのよね。
でも来る元旦の朝、
とっておきの薪を使って朝風呂に入ろうと計画しているんです。
いや、身体の疲労回復が目的ならむしろ大晦日にそれを実行すべきかも。
一年の垢を極上の薪風呂で癒して新年を迎えるって。
それも好いね。
両方って手も有るよね。
えー、でも本当にそんなに違う?って云う人に一言。
想像してみてくださいな、
杉や松って油が多くて火力は有るけれど長持ちしないのです。
だから何度も薪をくべるとその度に強力な火が燃え上がるでしょう。
いつもメラメラと燃える炎の力で熱くなったお湯と、
ナラ材などのように一度燃えると真っ赤な熾きになり、
その熾きの力でじっくり熱くなったのとではお湯の質が違って来るのですよ。
やかんのお湯だって比べれば違いは分かります。
エネルギーの質が違えば産まれるものの質も違うのは自然の摂理でしょう。
この事は私たちの身体に関しても云える事ですが,その話を始めると長くなります。
また別の機会に・・・
それにしても現在、薪をたいてお風呂に入っている人がどれだけいる事でしょうね。
それを思うと私は数少ない幸せ者の一人ですね。
ごめんあそばせ。
空はすっかり曇り空、家人の薪を割る音が辺りの静寂を突き破って聞こえて来ます。
冬の日の薪割り仕事はあの人のお気に入り。
きっと今頃エンジョイしながら斧を振り落としていますわ。
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