爽やかな五月晴れ。
でも空気は冷たく、日陰は寒い。
さて皆さん、舌圧って言葉を聞いたことがありますかね?
私は先月歯医者で聞くまで全く知りませんでした。
前回歯医者へ行くと以前とは様相がガラリと変わっていてびっくりしましたが、
新しく口腔内の衛生に関する治療も始めたようなのです。
変わっていたのは仕事をしている皆さんがフェイスシールドを付けていたことです。
また
此れは全国的な動きなのかよく分かりませんが、
生まれて初めて舌圧を測るテストをしました。
そもそも舌圧なるものが一体なんなのか知らされないまま、
今から測りますと言われ、口の中に入れたプラスチックの玉を舌で押し上げるよう指示されました。
一回練習をして、3、2、1、0、ゴーという調子で口腔内の玉を押し上げると、
その数値を見て助手が、
おお凄い、と感嘆の声を上げたのです。
そして、すごいね、多分今までで一番だに、と言いました。
えーほんと?
一番?
でもね、意味の分からない事で
一番と言われてもピンときませんわね。
ところが助手はちょっと興奮気味に、すごい凄いと繰り返し
先生に報告するにいたり、部屋中の人がすごいねと言い出しました。
それを単純に喜んでいいやら気恥ずかしいやら複雑でしたが、
改めて何かで一番をとったことが有っただろうか、と考えてしまいました。
思えば
一番になったことって小学生以来無かったかもしれません。
小学生の時、かけっこ、早かったんです。
それがこの年になって
山の歯医者で一番、一番と囃し立てられようとはね。
それも舌の圧力が👅。
おっかしいでしょ。ふふ
私の舌圧はシニア世代の中では頭抜けて強いらしい。
それっていい事?
よくわからないまま放っておいたんですが、
最近これって一体どういう事、と思いようやく調べてみる気になりました。
舌圧に関する研究は案外最近になって始まったみたいです。
元は誤嚥性肺炎で亡くなる人が増えた為に
その防止策などを研究する過程で口腔内衛生と機能の研究が始まっているようです。
舌の機能で味覚を感知する事はよく知られています。
で、す、が
その他に舌が食べ物をすり潰していると言う事実は知らない人が多いのではないでしょうか。
前歯で噛み、奥歯ですり潰す事は知っています。
でも舌ベラですり潰すってイメージはちょっと無かったですね。
でもよく思い返してみると
私たちって食べる時、口に入れた物を何度も噛み砕いてます。
その時に食べ物は舌の上で回転し、規則的に舌を使って食物を上顎に
擦り付けているらしいのです。
この時にすりつぶす作業が起きています。
舌の圧が何らかの影響で落ちて来ると
食べ物が今よりこなれ難くなり、固形のまま気管支に入ってしまったり、
消化不良を起こしたり、口内細菌の原因となるのだそうです。
その為、誤嚥性肺炎予防のために舌圧を鍛えておくことも
一つの注意点であるようです。
それじゃ、舌圧が強いと言うのはそう悪くないんですね。
一番で光栄です、と素直に喜んでおきましょう☆