寺さんの【伝えたい話・残したい話】

新聞記事、出来事などから伝えたい話、残したい話を綴っていきます。
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(第2856話) 二百十日 

2019年10月18日 | 知識

  “一日付け本紙サンデー版のクロスワードパズルを解いてみた。縦横のカギを頼りにマス目はどんどん埋まっていった。指定されたマスの計七文字は分かったが、その字を並べ替えて答えを導くことができなかった。
 三日の夕方になってその答えが「ニヒヤクトオカ」だと思った。漢字だと「二百十日」になる。そのような言葉があるのかをインターネットで検索してみた。二月の立春から数えて二百十日目に当たる頃は台風がよく襲来するため、農家はいっそう警戒を強めるべきだという教えがあったという。短大を出て会社員となり、それなりに社会経験を積んだつもりになっていた私だが、知らないことがたくさんあることを恥ずかしながら思い知った。”(9月22日付け中日新聞)

 愛知県愛西市の主婦・川口さん(50)の投稿文です。この投稿文を読んで、確かに最近は二百十日という言葉は聞かなくなくなったな、改めて気がついた。そして知らない人も多くなっているのか。二百十日というと毎年9月初旬に当たる。今年は9月1日であった。台風はこの頃になるとよく日本を襲うのである。二百二十日と言う言葉も同じである。この機会に少し調べてみた。節分や彼岸などと同じ雑節の一つという。そして、二百十日は農業関係者にはよく知られていたようだが、あまり一般的ではなかったとある。ボクは一般的と思っていたが、ボクの家が農家だったからか。台風に襲われれば農作物の被害は大きい。農業関係者が気にするのはもっともである。そして台風は8月9月に上陸することが多いとあった。やはり二百十日を中心としている。
 今使われなくなったのは、台風が二百十日頃と限らなくなったからではなかろうか。今年など7月頃から10月までずっと騒いでいた気がする。最近は早くから情報が頻繁に流され、危機感をあおるからであろうか。でも言い過ぎて言い過ぎることはない。無駄になった対応も無駄ですめばこれに越したことはない。しかし、今年は台風15号、第19号など被害が実際に大きかった。被災者の皆様には悔やみをもうしあげたい。


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