FX寺子屋 by 葛勝老師

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昨夜、バーナンキ議長のタカ派的な発言で高値更新。

2013-05-23 08:57:33 | 日記
<昨夜、バーナンキ議長のタカ派的な発言で高値更新>
昨日のドル・円相場は102.35-103.73円のレンジで推移しました。 注目のバーナンキ議長証言はハト派色がにじむ内容ながら、その後の質疑応答ではタカ派発言も飛び出したため、株、長期金利、ドルはいずれも乱高下しました。 さらに、FOMC議事録を受けて株価が下げ幅を拡大した一方、米10年債利回りは大きく上昇という混乱ぶりに、ドル・円も102.68→103.73円→102.73円→103.03円という高値更新 を演じる事になりました。

米QE3については ”足元の経済改善ペースが続けば縮小もありうる” という程度の段階のようで、前のめり気味だった6月縮小観測は後退している模様です。 もっとも、周囲を見回すと、”出口” に最も近いのは米FRBという見方に変化はありません。

したがって、ドル高基調はペースこそ鈍るかもしれませんが続く可能性が高いと思われます。 結局のところ、経済指標の結果次第という面が強そうで、次の5月雇用統計などは大きな注目を集める事になりそうです。

本日の米新規失業保険申請件数は、その5月雇用統計の調査週と重なるため要注目です。

アメリカ経済の立直りにより、出口政策への転換が明白になりかけて来たように思われます。 6月相場の目玉はやはり105円台乗せが大きなテーマとなることは明白となってきましたが、現在は日銀の金融政策による円安では無く、ドルの自力回復によるドル高の相場展開の様相を呈してきました。 昨日、野村総研は今後半年見通しで、108円台の目標を掲げていました。 

実際に、輸入業者が悲鳴を上げかけてきたのも事実であり、105円以上108迄の可能性は非常に強くなってきたように思われますが、105円を超えれば当然のことながら日本政府から円安対策に向けた口先介入が始まり、上昇スピードはかなり緩まると思われます。

<今後のテーマ> アメリカの景気回復 vs 日本政府による口先介入 と言ったところでしょうか。 日本政府の思惑は、100~105のレンジで安定相場を望んでいるように思われてなりません。

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