FX寺子屋 by 葛勝老師

残りの人生FXに預けた!

株式市場の不安定により、リスクオフに備えた円買いが加わり93円台に突入。

2013-06-13 21:56:27 | 日記
端午節のお休みも昨日迄で今日からはまたまた出張の連続が始まりました。 昨日の夕方には上海に出てきており、今朝は海宁市(浙江省)迄遠出していました。 上海のホテルに帰って、チャートを見るなり驚きの一言でした。 

<今日のドル・円相場の推移から>
ドル・円は一時93円台まで急落し、円高スピードを一段と速めています。 アベノミクス相場の勢いだけに乗って円売り・日本株買いポジションを構築した海外投資家は、米量的緩和第3弾(QE3)縮小観測で世界の株が急落するなか夢から覚め、ポジションを次々と巻き戻しているように思われます。

マネーが新興国通貨から先進国通貨に回帰しているが、これまでの反動で円は最も強い通貨になっており、円安トレンドに回帰するには時間が必要との見方が多くなってきたようです。 海外勢の失望売りというよりも、日本のことをよく知らないで追随した海外勢の手じまいか。 QE3の早期縮小観測が浮上すると世界で株価が急落。 アベノミクスについても楽観論が後退したほか、リスク資産のポジション解消で米国への資金還流が見込まれるため、日本をそれほど買う必要はないとの見方が強まっているのでしょうか。

株式市場の不安定な状況が一向に収まらないなか、リスクオフに備えた円買いなども加わり、ドル・円は4月2日の安値92.57円までの下落が視野に入ってきたようです。 来週、米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催され、マーケットはQE3の縮小に関するメッセージを注視することになるのは明白です。 ここまで一気にポジションがクローズされて相場が壊れてしまうと、修復には時間が掛かかりそうです。

今年の年末迄に108円構想には大きなうねりが待ち構えているようです。