昨日の夕方、久し振りに、さっちゃんとカラオケに行ってきました。
さっちゃんが、時々行っているカラオケ店に、とても感じの良い店員さんがいて
さっちゃんに、いつも親切にしてくれていると、ヘルパーさんたちに聞いていたので
是非いちど会って、ご挨拶をしておきたかったのです。
ところが。
「すみません、ただいま満室で、2時間ほどお待ちいただくことになりますが」
あらー。
ですが、繁盛しているのは結構なことです。
私たちは、2時間後のお部屋の予約をして、早めのお夕食を食べながら、時間を潰すことにしました。
近くにあるカフェレストランでは、近く過ぎて時間が持たない。
私ひとりなら本でも読んでいられるけれど
さっちゃんをほったらかしにして本に夢中になるわけにもいかない。
では、もう少し先にある、中華のお店はどうだろう。
まだ1度も入ったことがないけれど、なかなか良い雰囲気のお店だと聞いているし。
さっちゃんと私は、踏みしめるときゅっ、きゅっと音か出る雪の上を歩き始めました。
冬の、ひどく寒い日に雪の上を歩くと
さらさらとした雪が擦れて、きゅっ、きゅっと、音がするのですが
私は、子供の頃からこの音が大好き。
でも、よくこんな寒い日に、外で何時間も遊べたなぁ。
子供って凄い。
あの頃は、お友だちが傍にいたれど
今は、寒さでほっぺと鼻を赤したさっちゃんと一緒。
などと考えながら、きゅっ、きゅっと歩くこと数分。
中華のお店のドアの前にたどり着くと、お店のドアに・・・。
【close】
ランチタイムとディナータイムの間の、2時間ほどの閉店時間にヒットしてしまったらしい。
微妙な時間に来てしまった、しかも、事前調査をしなかったこっちが悪い。
白い息をはあはあと吐きながら、どうしてお店に入らないのかと、不思議そうな顔をするさっちゃんに
「いま、休憩中中なんだって」
と、説明をすると、真っ赤なほっぺがぷっとふくれました。
キミは餅か。
では、ここから20分ほど歩くけれど、マクロビオティックのメニューが美味しい、あのお店へ。
きゅっ、きゅっ
きゅっ、きゅっ
除雪車が入って、雪道を平らに固めてしまったせいで、ところどころで足が滑ります。
「きゃー」
「いやー」
私の片腕にしがみつきながら、声をあげるさっちゃんに気付かれないようにデレデレしながら
きゅっ、きゅっ
きゅっ、きゅっ
ようやくお店に辿り着き、暖かなお店の中で選んだのは、あったかメニュー。
さっちゃんは、カレーうどん(750¥)
私は、トマトベースの玄米リゾット(¥850)
身体とお腹をしっかり温めて、私たちは、再びカラオケ店に向かいました。
夜が近付いた分、さっきよりも寒くなった気がします。
きゅっ、きゅっ
きゅっ、きゅっ
自分が足を滑らせると、きゃあきゃあと騒ぐくせに
私が足を滑らせると、けらけらと楽しそうに笑うさっちゃん。
冬のお散歩も悪くない。
すごく寒いけど。
こうして、再びカラオケ店に行って、受付を済ませてから
私は、さっきも少し気になったことを店員さんに聞いてみました。
「すみません、Hさんは、今日はいらっしゃらないんですか?」
「Hさん」は、さっちゃんがいつもお世話になっている店員さんの名前です。
「申し訳ありません、Hは今日お休みを頂いております」
残念!
ご挨拶とお礼が言いたかったのに。
その後、さっちゃんと私は、2時間ほどカラオケを楽しみました(私は予約担当で、さっちゃんはボーカル担当です)
さっちゃんは、今まで聞いたことがないような歌でも
音楽をちらっと聞いただけで、なんとなくそれっぽく歌うことが出来るので
私は、面白がって、私が小学生の頃に流行ったような、フォークソングも入れてみたりするのですが
さっちゃん、やっぱり歌います。
昨日の私のツボは
南こうせつの、『夢一夜』
恋をする女性の切ない気持ちを、一夜限りに美しく咲く花に例えた歌で
作詞は、かつて、「艶かしい歌」を次々と世に送り出した、あの阿木曜子さんだったのね(昨日知りました)
なのに、こんなに情感の伴わない、元気はつらつな『夢一夜』を、私は今まで聞いたことがありません。
同じ南こうせつなら、さっちゃんは、どちらかというと、『夏の少女』の方がしっくりきますが
敢えての、『夢一夜』も、このギャップがたまらない。
って、これだけ一生懸命伝えようと思っても
南こうせつの、『夢一夜』や『夏の少女』を知らなければ、なんのことやらさっばり分からないというのが
私にとっては、歯痒いところですが。
さっちゃんとの久し振りのカラオケは、やっぱり楽しかった。
でも、本来の目的だった、「Hさん」との対面は、まだ果たせていないので
また数ヵ月後に再チャレンジしてみようっと。