吐露と旅する

きっと明日はいい天気♪

また今度

2012-06-22 22:24:16 | インポート
昨日、自宅近くのミスドで本を読んでいると

「テケテケ?」

誰かに、私の苗字を呼ばれました。
私のことを、苗字で、しかも呼び捨てで呼ぶ友だちは、ごく少数です。
顔を上げると、そこには、20年前に近所に住んでいた女性が立っていました。

「コロコロ?」
20年も経つというのに、私にも直ぐにコロコロだと分かりました。
相変わらず、人懐っこい笑顔です。
引っ越しや、お互いにお仕事を始めたりして
なんとなく連絡を取り合わなくなってから、約20年。
長かったような、意外とそうでもないような。

「久し振り~!」
「元気だった?」

コロコロは、友だちと出掛けた帰りということで
彼女の隣には、同世代くらいの女性が立っていました。
なので、長話はちょっとムリ。

「じゃあ、また今度、ゆっくりね!」
コロコロは、手を振りながらお店を出ていきました。

「今度」って、一体いつのことだよ…。

私は、もう一度本を読み始めました。
すると、私の向かいの席に、誰かが座る気配を感じました。
顔を上げると、コロコロが人懐っこい笑顔を浮かべて座っていました。

「今度」は、私が思っていたよりも、ずっと早く訪れた様です。

「お友だちは?」
「いま別れたところだから、もういいの」
「時間、大丈夫なの?」
「大丈夫!」

20年も会っていなかったのに、とてもそうは思えない自然さ。
私は本を閉じて、バッグにしまいました。

元気?
どうしてた?
ご主人は元気にしてるの?
お子さんはいくつになったの?

お互いに、質問と答えの応酬です。

私、下を向いて本を読んでいたのに、よく私だって分かったね?
分かるよ。
テケテケは、どこから見ても分かるよ。
(マジですかーーー??)

それにしても、20年って、やっぱりすごい。
私の膝でばぶばぶ言ってた男の子が、今は就活中なんですって。
当たり前のこととはいえ、なんだか不思議な感じです。
私の頭の中では、今もばぶばぶのままなのに。
コロコロも私も、20年前とそんな変わっていないのに
(実際には、あちこち変わってしまいましたが)
子供たちだけ、どんどん大きくなっているんですね。
やっぱり、不思議な感じ。

20分くらい話したでしょうか。

20年前は、まだ首が座っていなかった女の子が
車の運転をして、コロコロを迎えにきました。

不思議だって。
絶対、不思議だってば。

「じゃあ、また今度、ゆっくりね!」

コロコロは、最後までニコニコ笑いながら、車に乗り込んでいきました。

だから、「今度」って、一体いつだよ。



自宅から、車で10分ほどの場所に
新しくお蕎麦屋さんが開店したので、家族で行ってきました。

広々とした店内には、カウンター席と、テーブル席と、小上がり。
メニューは、品数が…
多い。多過ぎる。
しょっぱなから、メニュー完全制覇の意欲が萎える。

私は「鴨せいろ」、旦那さまは「もりそばの大盛」
120622_1954~01.jpg
120622_1952~01.jpg
さっちゃんは、納豆ととろろとオクラの「ねばとろそば」(うずらの卵の黄身入り)

なんだろうなー。
なんだろう。
なにかが足りない。
まあ、美味しいっちゃ美味しい。
でも、知り合いに、「あそこは美味しいよ」と、勧めるほどではない。
なんだろう。

「俺は、クリリン店長の方が好きだな」
旦那さまが言いました。

あ、そっか。
それだ。
「お蕎麦への愛情が足りないんだね」

結論。
私たちは、クリリン店長さんのお蕎麦の方が好きなんです。

【緊急のお知らせです】
黒服店員さんが、来月から別のお店へ行ってしまうことになりました。
ヘタを打った後始末をさせられるのでしょうか。
それとも、また更生施設へ送致されるのでしょうか。
いえいえ、実は、和食の修行のためなのだそうです。
黒服の店員さんに会いたい方は、大至急お蕎麦を食べに行きましょう!